CAになるためにも必要だし、乗務してからも格段に仕事ぶりが変わるのでは?という力。
それは、行動力です。
行動力はどの目標達成にも必要だと思いますが、その中でも、人に声をかけることを躊躇わないスキル。私は乗務員になり、一番身について良かったのが、この力です。
声をかけるのって意外と難しい
日常生活を送っていて、この方お手伝いが必要かな?とか、大丈夫かな?てことがあっても声をかけることなんて私は働くまで出来なかったです。出来ても、席を譲ることまでぐらいでしたね。
席を譲ること一つとっても、躊躇うことありません?
白髪だけど、足腰丈夫そう・・・逆に声かけたら失礼?とか、見かけは若いけど、なんか座った方がこの方良さそう・・・とか迷ってしまうものです。しかも「どうぞ」って譲って断られた時!わたし腰浮かせてるのに、どうするのよアナタっていう。
でも今は、街中でも電車でも、あれ?って思ったら、まずは声かけます。
(あ、TPOわきまえますよ!やたらめったら声かけまくりではないですよ)
人にコンタクトとってみて、コミュニケーション図ってみて必要なかったら、大事に至らなかったんだ、っていうそれだけ。
一言声をかける行動力が必要な理由
その力が、なんで乗務員になってから必要かというと・・・
さあ、例えば伊丹–羽田まで向かうとしましょう。
今日の担当範囲は、飛行機の後方右側60人のお客様がいらしたとします。
そのお客様の命は、担当の乗務員がお預かりします。
どんなことがあっても、安全に快適に!心と身体のコンディションも気を遣わねばなりません。
なので、搭乗シーンの「いらっしゃいませ」のアイコンタクトだけで察知しないといけないこともあります。
「この方、ちょっと具合が悪いのではないか?」
「この方、搭乗前に何らかの理由でご不満を抱えてるのではないか?」
そして、荷物や座席の安全確認をしながら、またはドリンクをサービスしながら、必要ならばお声かけをします。
ドア周辺に立つポジションになると、何百人ものお客様の様子を一瞬で察知します。
先輩方はその力が素晴らしいんですが、一年目であろうと、訓練生バッジが外れた1回目のフライトであろうと、行動に出す必要があります。
合格をつかむ人はどんな人!?
「ちょっと体調悪くて気持ち悪いです。」とか
「地上でこんなことがあったんだよ!(その内容が理不尽であろうとなかろうと)」とか、
「本当は、お手洗い行きたいから赤ちゃん抱っこしててほしい」とか、
全部お客様から言ってくださるわけではありません。
何かお手伝いが必要ですか?
お客様、お話お聞きしてもよろしいですか?(クレームはだいたい聴いてもらえたらスッキリする)
お母様、お手洗い行かれますか?
荷物お持ちしますね!
察した後に、一言声をかける行動力(と、少しの勇気)があるかないかで、自分の役割を全うできるか、自分や会社にファンがつくかも変わってくるんですね。
必要なかったら、それはそれでいいんですよ。お手伝いを申し出て、「いえ、大丈夫です」って言われたら、「はい、また何かありましたら、ご遠慮なくお申し付けくださいね」ってニッコリ笑って去れば。
電車でも、街でも、「そうでしたかでは、では~」ってフェードアウトしといたらいいんですよ!(笑)
- 「まだCAになってないからなってから頑張ろう!声かけるくらいできるし!」という人
- 「そっかぁ、じゃあ日頃から人に対してアンテナ張って、電車でも声かけられそうな場面では、練習してみようかな」という人
どちらが合格をつかむと思いますか?
私は後者だと思います!
赤の他人に対してが出来なかったら、まずはお友達や家族からでいいと思います♪
案外、家族には暗黙の了解で声かけてないこと、多いかもしれませんね!