これは私が、グランドスタッフ(GS)として働いていた5年以上前の話になります。
当時は新人でしたが、大興奮してしまうほど嬉しかったことがありました。
今でも忘れられない「GSをしていて嬉しかったこと」について振り返ります。
某超有名5人グループが搭乗!?
新人時代には必死に業務を習得し、ひとつひとつの仕事をこなすのが精一杯だったのですが、少し業務に慣れたころ、「先輩から、次あなたが担当する到着便、〇〇(某超有名5人グループ)が搭乗してるよ。」と教えてもらいました。
専用の端末を用いて、搭乗されているお客様のお名前などのデータを確認出来るようになっています。
ほとんどが本名で登録されているので、気づかないことも多いですが…
実は、私は10年以上そのグループの大ファンで、コンサートにも行くほどでした。そんな私にこの便をアサインしてくれたスタッフに感謝感謝でした。まあ、たまたまなんですけどね。
数日後に、こちらでコンサートが行われるのは知っていましたが、まさか自身の担当する便に搭乗しているとは、と大興奮で、到着便を楽しみに待っていました。
大興奮!目の前に大好きな〇〇が!
この日の私の業務は、飛行機が到着したら、ドアオープン後CAさんとの引き継ぎを行い、搭乗されているお客様の前を歩き、手荷物受け取り所までご案内、その後アナウンスをすることでした。
いざ、飛行機が到着すると、ワクワクと緊張で、身体が震えていたのを覚えています。
CAさんとの引き継ぎが終わり、お客様に一礼し顔を上げると、そこにはあの有名な〇〇の5人が立っていました。実はグレードの高いお席をご利用頂いており、ドアの位置がお席の近くだったため、最初に降機されたのだと思います。
もう、目の前に大好きな〇〇がいるという時点で、大興奮でしたが、仕事中なので、何事もないかのように歩き出します。
(もちろん、これも事前に確認済みでしたが、、笑)
そして無駄に姿勢を正し、後ろを振り向きたい気持ちを抑えながら歩き、エスカレーターの手前でふと振り向くと、少しお疲れの様子の〇〇の5人がいます。
まさか、私が〇〇の前を歩く日がくるとは…
嬉し涙と話し掛けたい気持ちを抑えるのに必死でその時の私は、すごい顔をしていたと思います。笑
忘れられない幸せな思い出
しかし、幸せな時間はすぐに終わり、手荷物受け取り所に到着してしまいます。
もちろん手荷物はスタッフの方が対応されるので受け取らず、そのままスタッフと思われる方に案内されながらタクシーに乗られました。
最後に、ご搭乗ありがとうございましたと一礼したところ、メンバーの1人が会釈してくれたことは5年以上経った今でも忘れることができません。
地方では、何かイベントやコンサートがある度に有名な方は飛行機で移動される場合が多いので、このように、到着や出発便でお見かけすることは多いです。
業務中ですので、特別話しかけたりはもちろんできませんが、日常の業務の中でこのような事があると、日頃の嫌なことやストレスも解消されました。
非日常な空間であるからこそ、仕事へのオンオフの切り替えがし易かったですし、未だに業務をしていた頃の思い出が鮮明に蘇るぐらい、濃い日常を送る事ができそんなステキなお仕事が出来たことが今となっては良い思い出になっています。