CAのメイクといえば華やかかつ品の感じられるもの、という印象をお持ちの方が多いかと思います。
ですが、リップからネイルに至るまで、その規定は航空会社毎に異なります。
今回は私が実際に乗務したことのあるエアラインである大手国内系航空会社・外資系LCCのお話をさせていただきます。
大手国内系航空会社の場合
上品で美しく、そして健康的に見えるメイクが大切とされています。
メイクレッスンも訓練の一つになっていたり、乗務前に行うブリーフィングでも口紅の色をチェックされるなど、メイクは重要なサービスの一環であると考えられています。
アイシャドーはブラウンはもちろん、ブルーやグリーン、ピンクなど、自分に合うカラーを見つけては私自身現役の頃はトライしていました。
ただ、ラメのものは禁止でマット系のもののみ許されています。
おそらくラメが付いていると提供するドリンクやお食事に落ちてしまい不衛生なのでは、と考えてのことだと思います。
リップカラーについて
リップカラーは必ずレッド。
それもパキッと一見して鮮やかな赤であるべきです。
それは、薄暗い機内でもお客様の目に健康的に映るためです。
余談ですが何故CAが健康的であるべきかと言うと…
機内には体調の優れない方、気分の落ち込んでいる方、飛行機自体に不安がある方、その他様々な事情を持った乗客がいますので、そういった方に少しでも落ち着いていただくために、血色良く見せる必要があると言うことです。
不健康な顔色をしたCAが乗務していると、それだけで不安になってしまいそうですものね。
ネイルカラーについて
ネイルカラーですが、必ずピンクまたはベージュ等のナチュラルに見えるカラーにすることとなっています。つまり何も塗らないのも、派手すぎる色も禁止ということです。
時々先輩クルーの中には少し鮮やかすぎるのでは、、？と思うようなネイルをされた方もいましたが、淡いピンクもしくはピンク系のベージュが基本です。
また、ネイルは8割ほどのクルーがジェルネイルをしています。
爪を休ませたい、不規則なシフトの合間にネイルサロンにいくのが面倒などの理由から自分でマニキュアを塗っている方もいましたが、そう多くはありませんでした。
ちなみに私も現役の頃は自分で出来るジェルネイルキットなるものをネットで購入したこともありましたが、サロンにいく方が楽で仕上がりも良いので、結局途中で使わなくなってしまいました。
外資系LCCの場合
清潔感があり健康的で、自分に似合っていれば、割と自由というスタンスです。
ヘアカラーに関してはさすが外資、黒でも金でもとにかく似合っていればOKという懐の広さです。
とはいえノーメイクは禁止ですし、細かい規定も存在はします。
アイメイクは基本的にブラウンやベージュ系、リップはピンクやコーラル系が好ましいとされています。
ネイルは少し特殊で、透明またはフレンチネイルのみ可とのことでした。
何故フレンチが大丈夫なの？と現役時代不思議に思ったものですが、塗らないのも許容されていましたので、手間も費用もかかりますので私は塗っていない時もありました。
クルー全体を見ると、フレンチが8割、透明が1割、塗らないのが1割といった感じです。
ちなみに男性は髭についての規定もあります。
口髭が禁止だったりと基本的に清潔感を重視しているようです。
上記二社の比較いかがでしょうか。少しでも参考になりますと幸いです。
受験の時から意識する必要はありませんが、頭の片隅に置いておくと入社したとき戸惑わず、他のことに集中できるので良いかもしれませんね。
