CAの収入についてお話ししていきます。
CAはお給料や福利厚生が良いというイメージがありますが、実際どうなの?
昔は羽振りが良かったけど今のクルーってそんなに貰ってないのでは?
それらが、よく他業界の方に言われる・もたれるイメージです。
日系大手と外資系LCCの二社を経験した私個人の印象としては、「他業界の同年代サラリーマンよりは収入は多いが昔ほど良くもない」といった感じです。
何故かというところと、リアルなお話を二社それぞれの経験からご紹介していきます。
コロナの影響で、状況は変わっているでしょうが、参考にしてください。
日系大手エアラインの場合
お給料は安定しています。
契約社員で採用していたのが、正社員で採用するようになったりして待遇は良くなっていたと思います。
(私の時代は契約社員でしたのでその前提でお話しさせていただきます。)
基本時給+フライトした時間によって乗務手当てが増えるので、繁忙期やスタンバイが立ち上がるとお給料が増えました。
もちろん体力的にはきつくなりますが。。
現在はおそらく固定給+乗務手当てという形を取っているはずですので、大きくは変わらないものの、以前と同じように月によってお給料の額は変動すると思います。
また、ステイの際にはパーディアム(宿泊手当)が付きますので、ステイの数によっても変動します。
私の在籍していた会社のキャプテンで、パーディアム貯金をしているという方がいました。
各エアラインによってパーディアムの額は違ってくると思いますが、5000/泊と仮定して、月に8日のステイがあると40000円/月。
決して馬鹿にならないですよね。
ちなみにその方は、奥様に内緒のヘソクリとして貯金していたそうで、私はパイロットって一筋縄ではいかないなぁなんて思いながら聞いていました。
一ヶ月分のお給料とボーナス
話が逸れてしまいましたが、上記の計算からも少し見えると思いますが、一ヶ月分のお給料は新卒でも一般会社員よりかなり多いです。
ハードワークなんだからそれくらい欲しい…と思っていましたが、周囲からは羨ましがられることが多かったです。
ボーナスは年2回、私の時代はお給料1ヶ月分。(ここは現在変わっていると思います)
ですので、ボーナスが年3回、2ヶ月分なんて会社と比べると少なく感じました。
ただ、毎月のお給料が多いので、よっぽど贅沢をしない限りは貯金も十分にできると思います。
海外ステイの際にお買い物し過ぎて貯金がない〜!というクルーが多かったのが実際のところですが…
余談ですが、旅行の際も社員優待搭乗制度がありますので、うまく活用すれば交通費はタダで旅行出来るなんてことも可能です。
外資系LCCの場合
こちらも同じく契約社員で時間給+フライト手当+パーディアム。
LCCなので、お給料安くて大変なのでは?と前社の同期から尋ねられましたが、ところがどっこい、あくまで私の時代ではありますが、こちらの方がお給料が良かったのです。
と言いますのも、時給が非常に多かったからです。
パーディアムに関しては日本と海外で、またステイするポートごとに異なりました。
月々のお給料は驚くほど多く、40代の一般企業会社員くらいじゃない?と同期と話していました。
さらにフライトをクルー間で交換する制度もありましたので、たくさんお給料が欲しいという月はフライトタイムの多いフライトをもらってたくさん飛んで、お給料は少しで良いからお休みが欲しいという月はオフを譲ってもらうといったことも出来ました。
私は後者でしたので、①のような会社でバリバリ働くよりは②のような会社でのんびり働く方が合っているなぁという印象でした。
そして、なんと社員優待搭乗制度で利用出来る会社が非常に充実していましたので、海外旅行も気軽に行けました。
ただし唯一残念なところがあります。ボーナスです。
ボーナスは年1回業績が良ければもらえますが、額もお小遣い程度でしたので、ボーナスを期待するよりは毎月しっかり働いて収入を増やすしかありませんでした。
まとめ
2社比較しながらお話ししましたが、なんとなく伝わりましたでしょうか。
以前のようなバブリーさはないものの、収入としてはどの業界と比べてみても決して低くありません。
ガンガン飛んでお給料を稼ぎたい、のんびり飛びながらプライベートも充実させたい、等いろんな考え方のエアライン受験者さんがいるかと思いますが、自分に合った働き方ができそうな会社を選ぶのも長く心身ともに健やかに働き続けるコツだと思います。