グランドスタッフ(GS)をやっていて、失敗したこと沢山あります。
ちょっとしたことから、あわや!!というヒヤッとすることまで。
でも小さなことでも失敗は失敗。
小さなミスから大きなミスが作られる…というような内容の教育を働いている当時、耳にタコができる程聞かされた記憶があります。まあ確かにそうなのですが…
お金に関しての失敗が多い
失敗で多いのは、お金のミス。
チケットの購入、払戻はもちろん超過料金の収受などで、お金の取り扱いがよくあります。
新人の時によくあるミスだと思います。
チェックインで精一杯なのに、更にチケットの購入や払戻となったら、頭が混乱。
ただでさえ緊張しているのに、早く終わらせなきゃ!というタイムプレッシャーによる焦りで、収受漏れやお釣りの返金漏れ等、お金に関しての失敗が結構ありがちです。
当時、空港によってはスーパーのように自動でお釣りが出てくる機械もすでにありましたが、私の働いていた所では自分で計算して自分でお金を取り出すタイプでした。
入出金の確認で、お金が足りない!多い!と、間違いが発覚したら、とりあえず報告書を書かなければなりません。それだけなら良いのですが、間違いの原因を探すのが本当に大変です。
この人に返金し忘れた!など、人が特定されていたら、その人へ返金すれば良い話なので簡単に解決しますが、どのお客様の時に間違えたのかが分からない場合、ひたすら原因を探ります。
可能性があるお客様に一人一人お電話させて頂くことも。
もちろん、どこかに落ちている可能性もあるので、カウンターの隅々まで探したり。かなりの時間と労力を使います。
ベテランになれば混乱してもミスはしない!?
新人の頃だけでなく、経験を重ねたベテランの人でもミスすることはあります。
でも確実にミスの回数は減りますし、どれだけ混乱しても基本ミスしないのが当たり前になります。
ミスしたときの面倒さを考えると自然と確実に作業しようと心掛けられるようになっていくのだと思います。
お金のミスはグランドスタッフの仕事でなくても起こりうる失敗ですが、出発間際にチケットを購入されるお客様や、とにかく急いでいるお客様、これを購入してこのチケットを払戻、など注文の多いお客様まで、さまざまな状況のお客様がいて、とにかくタイムプレッシャーのなかで戦わなければいけません。
グランドスタッフという仕事だからこそ起こり得る失敗でもあるのかもしれません。
飛行機の中に閉じ込められるミス
その他にヒヤッとした失敗で覚えているのは、地上にいなければならないグランドスタッフである私が、飛行機の中に閉じ込められるという事件です。
搭乗中のお客様にご用があった私は、機内のお客様のもとへ。(他のお客様も次々と乗り込んでいる状況)すぐに済む用件だったため搭乗口の係員に、私が機内へ入ることを報告していませんでした。
お客様へのご用が済んだ私は飛行機の出口へ。
すると、なんと飛行機のドアが閉まっていたのです。
私の想像以上に早く、全てのお客様が搭乗し終えていたのでした。
とんでもない冷や汗をかきました…。
急いでドアを開けてもらえるよう、可搬で連絡をし、無事飛行機から降りる事が出来ました。
機内の全ての人が席につかない限りは出発はしないのですが、ドアが閉まるとボーディングブリッジを離してしまうので、簡単にドアは開けられなくなってしまいます。
私が報告したときは、まだブリッジが離れていなかったので、すぐに開けてもらえたので大事件にはなりませんでしたが、わたしの一つのミスで飛行機が遅れてしまうという事にもなりかねません。
色々考えるとゾッとします。
もちろんその後はこっぴどく怒られました。
搭乗口の係員に一言機内に入ります!と報告すれば防げた話なのですが。
「ほうれんそう」の大切さを身に染みて実感した失敗でした。