CAの制服と言えば憧れる方も多いと思います。各エアラインごとに各社の個性が表れており世界のエアラインの制服を見ているだけで面白いですよね。
私は2社経験しておりますので、制服も2社分着用しました。
かたや国内大手エアライン、かたや外資系LCC。
今回は制服の違いや採寸、着こなしに関して私の経験からお話しさせていただきます。
国内大手エアラインの場合
制服はスカーフ、ジャケット、ワンピース。
エプロンは以前はありましたが、現在はありません。
制服が変わった当初は賛否両論あったようですが、私個人としては気に入っていました。
採寸は訓練時、いろんなサイズの制服が置いてある部屋に行き、同期と順番に採寸してもらいました。
とは言え、もらってからスカートの丈が長すぎる等微調整が必要なケースはあり、そのような場合は自分で直す・もしくは修繕の業者に持ち込むしかありませんでした。
制服のクリーニングは入社後チケットが配布され無料で預けることが出来ます。
クリーニングの受付はオフィスに隣接していますので、フライトの前後に預けることも可能です。
ただ、ワンピースは自宅で洗うことも出来たため、夏場など毎日洗いたい時は、私は家で洗濯していました。良い生地で出来ているため型崩れすることなく、気軽に洗えるのが良かったです。
制服の管理はとても厳重で、1つでも紛失すると大変なことになります。
残念なことですが、ロッカールーム内での盗難も少なくないので、同期でベルトを置いたまま忘れていた子が盗みに遭い、大ごとになったこともありますので要注意です。
制服の着こなしポイント
制服の着こなしですが、スカーフで個性を出すことが出来ます。
スカーフを首に巻くか、ワンピースの襟の下に通して巻くかで印象が大きく異なります。
首に巻くとこなれた印象、襟の下に巻くときちんと感が出ますので、自分でどちらが似合うが研究したり、その日の気分で変えてみたりしていました。
ただ、新人は首に巻くと生意気と思われることがありましたので、会社ごとのしきたりや暗黙の了解的な部分には常に気を配っていた方が良いと思います。
チーフによってはクルーの統一感を出したいと言う場合があり、その場合はフライトメンバー皆で同じ巻き方にするということもありました。
また、靴はヒールの高さにも規定がありますので、入社前に詳細を聞いてから買うのが良いでしょう。
ちなみに、私の在籍時はワコールの「サクセスウォーク」が流行っていました。
脚の形も綺麗に見え、かつ歩きやすいので是非お試しあれ。
外資系LCCの場合
制服はジャケット、伸縮性のある半袖インナー、スカートもしくはパンツ。
個人的にはスカーフがないのが気に入っていました。
不器用で上手く巻けない日はとことんダメで何度も巻き直ししていたため、無くてとても助かりました。
採寸は入社書類と一緒に身長や3サイズを記載した用紙を提出、会社の方からぴったりであろうサイズの制服を訓練の終わりに支給されました。
こちらも実際に着てみると合わないことは多々ありましたので、その場合は別のサイズと取り替えてもらうといった流れになります。
制服の着こなしポイント
着こなしですが、スカートとパンツがあるため(これも入社時にどちらが何枚必要か記入)、着こなしの幅は出ると思います。私は前の会社がワンピースだったことと身長があまり高くないことからスカートのみにしていました。
ですが高身長でスレンダーな方はパンツの方が似合うと思います。特にショートカットでパンツスタイルの女性クルーが、とても颯爽として格好良かったのを覚えています。
靴は先の会社と同じくヒールの高さに規定がありました。
男性クルーはジャケット(色が違いました)にインナー、パンツです。
多様性がない分あまり着こなしに幅は出ませんが、きちっと着るとそれだけで格好良く着られるデザインでした。
制服がかっこいいエアラインはやはり人気で、会社としての勢いも感じられますよね。
またすでに申しましたが、制服には各社の雰囲気や考え方が反映されています。
企業研究の際には少し制服にもフォーカスしてみると面白いかもしれません。