体型。それはCAにとってとても大切なことの一つです。
ただ、従事するエアラインによって体型への考え方は違います。
例えば、アメリカ系の会社では大きめの体型でも問題ありません。
それに対して、アジア系の会社ではスレンダーで高身長ないわゆるモデル体型が好まれるのです。
中には体重が増えて制服のサイズが変わることが許されない会社もあるのだとか。
今回は私が勤めたことのある2社(国内大手エアライン、外資系LCC)で出会ったクルー達のダイエット事情に関してお話しします。
私自身のダイエット事情
まず、私自身に関して。食べるの大好き、飲むの大好き、運動大嫌いな私。
初めての一人暮らしということもあり、入社当初は自炊を積極的にしていました。
その甲斐あって痩せてはいないが太ってもいない、いわゆる普通体型を保っていました。
ただ入社1年も経つと、仕事のハードさから自炊をしなくなり、コンビニでカロリー高めの食事を夜中に摂るという不健康極まりない生活をするようになってしまいました。
(余談ですが、フライト後は何故か高カロリーなものが食べたくなるんだよねと、クルー仲間とよく言い合っていました。)
また、ステイ先で美味しい食事を頂く機会も増え、今考えると人生で一番まずい食生活だったのでは?と思うほどです。
当然ながら、ハードな肉体労働とはいえ、そんな食事をしていると体重はやはりどんどん増えていきましたね。
同世代ではちょっぴり肉付きの良い方かな?というくらいでしたし、周りを見回してもお姉さんクルーの中にはもっと立派な体格をされた方もいましたのであまり焦っていませんでした。
身体を動かすタイプのクルーのダイエット事情
焦ったのは仲の良い同期とたまたまダイエットの話をした時。
なんと彼女は体型維持のため八王子付近の自宅から東京タワーまでマラソンをしているとのこと。
同じ仕事をしていて、一緒に食べたり飲んだりしていても太らないのはそういうことかと驚きました。
そして、外資系LCCに転職後、またまた訓練のストレスで痩せ、慣れによって太った私。
今度はゲイの先輩Aさんに話を聞きました。
転職後の会社はフライトを他のクルーと交換できる制度(スワップ制度)がありましたので、Aさんはフライトを増やしてたくさん働きたいとおっしゃっていました。
ただでさえ激務で、フライトタイムも多く持っていらしたのに、Aさんはジムも必ず毎日通っていました。
フライトの前後にジム、ステイの際はホテルにあるジム。
私は正直仕事でいっぱいいっぱいでしたので真似は出来ませんでした。
けれど、身体を動かすことはダイエットに良いのはもちろん、体力や柔軟性も付きますので、病気や怪我も少なく健康に働けるので、メリットがとても多く感じます。
食事制限タイプのクルーのダイエット事情
読者モデルもしているほどの美貌をもつチーフBさんは、運動はあまり好きではないので食事制限で体型を保っているとのことでした。
朝、昼はクルー用のミールも食べていましたが、なるほど夜のフライトでは口をつけていません。
とはいえ朝までの長いフライト、お腹が減って倒れてしまわないのか、どうしているだろうと観察していると、ヨーグルトを何度かに分けて口にしていました。
そのことについて尋ねると、習慣にしていると段々夜はそれだけでお腹がいっぱいになる、とのことでした。
これまた食べてもすぐにお腹の空く燃費の悪い私には到底真似出来ませんでしたが、年輩のクルーにはこのタイプの方が多い気がします。
上記どちらのタイプも、日々大変な仕事をしながらダイエットをすることは簡単なことではありません。
ですが体型維持も自己管理、魅力的なクルーになる、という大切な仕事の一つですので、無理のない範囲で頑張れたら良いですね。