飛行機

今日はCAになった後の現場でのキャリアアップについて書きたいと思います。

CAになれたらもう夢は叶えた、と思いがちですが、そうではありません。
定期的に保安要員としての知識をチェックする訓練はありますし、働いている以上「仕事ができないCA」と思われているよりは「出来るCA」と認識されているほうが働きやすいです。

実例を出したほうがわかりやすいので、同期を例に書き進めますね。

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機内アナウンスのスキルを上げる!

実力社会なので、機内アナウンスを一つ例にとっても、飛ぶメンバーの中で一番上手い人(正確にはグレードを保持している人)が任されます。

何かに秀でていると、周りからも「おお!」と思われますので、機内アナウンスのグレード取得に力を入れるのもキャリアアップの一つです。

機内アナウンスの技術でキャリアアップ?と大げさに思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、レベルの高いCAは『機内アナウンスの先生』のような役割をCA業務のほかに担当している方もいらっしゃいました。

(※アナウンスのグレードを取得するためには指定された機内アナウンスの文言を吹き込んだテープを会社に提出します。私が在籍していた時代はA.B.C.D・・・とジャッジされBより上でないと機内アナウンスは担当できません)

同期Aちゃんはどちらかというと地味な子でしたが(失礼しました!)アナウンスのグレードが最高ランクのA!英語の発音が美しいだけではなく、とにかく美声!!!(ふだんの声は普通なのに・・・)

毎便、お客様全員に必ずお届けするのが機内アナウンス。
声やトーンにその人の心が現れますよね。

私も任されたときは、あえてくだけた書き方をしますと、おじいちゃんおばあちゃんが聞いても、子どもさんが聞いても、ビジネスマンが聞いても心地よい&わかりやすいアナウンスを心がけました。

慣れてきても、目の前に座っているお客様に凝視されると緊張しましたが汗。

英語力を上げる!

機内で働くにはやはり英語力が必要。

出来る子は努力しているのだなあ、と感心したのがSちゃんでした。
Sちゃんは綺麗でサービスでも評価が高く、アナウンスも上手い子でした。

合コンばかりしている同期~!見習え~!(笑)って感じの優等生だったのですが、ある時ステイ先で話していると「英会話スクールに通っている」とのこと。

いやー、上には上がいますね。
英語力はもともと高い彼女でしたが、さらに努力しているとは!

語学力が高い彼女の社内での評価は良かったですよ。

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別の部署に異動

入社前は、CAとして入社したらCAの仕事をずっとするものかと思っていたのですが、そうではありません。

同期のYちゃんはマニュアルを海外ベースのクルーのために英訳する部署に異動し、その部署でも着実に実績を積み、CAとして飛ぶ客室の部署に戻ってからまもなくチーフになりました。

他にもフライトをしながら労働組合の活動をしている同期もいました。

フライトが好きだと異動を言い渡されるとショックを受けるかもしれませんが、実は長い目で見るとキャリアアップに繋がっているのですね。

上司をみていても、訓練部に教官として赴く方もいらっしゃいます。
だいたい皆さんその後出世されていますね。

まとめ

とはいえ異動するCAのほうが少数派ですし、アナウンスや英語が苦手な人はどうしたら?と不安になることはありません。
着実に日々の業務を素直さや初心を忘れずに頑張ることです。
その中で自分の得意なこと、力を発揮できることが見つかるかもしれません。

私でいえば、機内販売を楽しんで売っていたところ、所属するグループのメンバーから「Uちゃん、機内販売のセールストークを冊子にまとめてよ。」と頼まれ、毎回出発前に今日はどの商品をお勧めする?と聞かれたりしていました。

ささいなことですが、チームの、またフライトの役に立っていると自信に繋がったものです。

ですので、CAになってからのキャリアアップの道は様々で、今日書いたことはほんの一例です。
いきなり高い地位を確立する、信頼されることを目指す必要はありません。

出世するわ!と野心メラメラで仕事すると周りにドン引きされ、お客さまに自然なサービスが出来なくなってしまいます。

CAの仕事とは本当に楽しくやりがいのある仕事なので、出来ることをコツコツと頑張る。
その結果気づいたらキャリアアップしていたわ、という形が望ましいのかな、と個人的には思います。

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