健康面、人間関係、はたまた恋愛。
ハードワークなCA(客室乗務員)には、悩みの種もたくさんあります。
今回は私(CA歴約5年)と私がこれまで見てきたCAたちから分析した、客室乗務員だからこその悩みあるある2つをご紹介していきます。
悩みあるある1:体調を崩しやすい
クルーは心身ともにとても負担のかかる仕事です。
肉体的には、不規則な勤務や、乾燥しやすい密室の職場環境が影響して、風邪をはじめ、腸炎、咽頭炎等、特に感染性の病気に気をつける必要があります。
また、重い荷物の上げ下げ、カートのハンドリング、突発的な揺れ等で怪我をする機会も多くあります。主にヘルニア、ぎっくり腰、腱鞘炎など腰や手首の怪我、その他軽い打撲は日常茶飯事です。
日本人のお客様に多いのですが、たとえ男性であっても重い荷物を平気でクルーに任せっきりでご自身は早々に席に着かれる方がいらっしゃいます。
仕事の一環ですので当然笑顔で対応しますが、そのようなことが続いた日は首や腰にくることが多く、少し切なくなります。
一方で接客する側、される側の関係であっても思いやりを持って接してくださるお客様もいます。
とても人間として尊敬しますし、やはり感激します。
一日中ヒールで歩き回るので、脚がむくみやすいのも悩みの一つです。
スニーカーを制服に導入した会社もありますが、クルーとしての業務には圧倒的にそちらの方が適していると個人的には思います。
また精神面は、常に時間との勝負で削られ、気難しいお客様の接客や怖い先輩方との付き合いで疲弊しているので、お酒の量がついつい増えてしまうクルーも多いようです。
ただし最近はアルコールのチェックが厳しくなり、せっかくのお休みでも翌日がフライトだとお酒を楽しめなくなったと残念がるクルーの話もよく聞きます。
悩みあるある2:シフトが不規則
私が最初に勤めていたエアラインは国内線であれば4勤2休、最近では国際線の担当であっても勤務の規則性はある程度保たれるようですので、以前よりは先のスケジュールも把握しやすくなりました。
転職後のエアラインに関しては規則性がまるでありませんでしたので、一ヶ月先の予定はまず確約できませんでした。
ただし、お休みを有給以外に月2日まで、希望する日にリクエストすることができ、どうしても外せない用事はその2日もしくは有給で取得することが可能。
とはいえ、スタンバイが絡むとややこしく、スタンバイの後に続くフライトにも影響があることもあったため、たとえばスタンバイ・3レグ日帰り・2レグ日帰りという三日のパターンが急に2泊3日のパターンに変更になることもありました。それ以外にも日帰りのはずが、機材メンテナンスや天候悪化のために到着地で急遽ステイになることも…
そのため、予定していた友達や彼との食事をキャンセルしなければならなくなり、同じようなことが続いたため嫌われてしまったという声も聞きました。
それだけならまだしも、家族のいるクルーは突然ステイになった日にはあっちにこっちにと連絡に追われていました。
クルーからの声を受けて少しずつ改善されていったものの、悩みの種になっていることには違いありません。
まとめ
現役時代の記憶を辿ればまだまだ悩みごとは尽きませんが、上記2点が割と切実だったように思います。
ただし、自己管理やフライトの交換(日本の航空会社では導入しているところは少ないかもしれません)、周りの協力を仰ぐなど解決の手立てがないわけではありません。
なんとか悩みとうまく付き合いながら素敵なフライト生活を送れると良いですね。