皆さんは、CAになった後は国内線と国際線どちらに乗務したいですか?
私は、もともとCAになろうと思ったきっかけは、接客を極めたかったから。
就活していた当時、接客のレベルが一番高い世界は航空会社だと思って志望しました。
はい、何を隠そう「国際的な仕事がしたい!」「海外を飛び回れる!」などというグローバルな視点は全くありませんでした。
日本大好きなインドア女だった私が国際線に?
面接で「英語力を生かしたいです!」「世界をまたにかける仕事がしたいです!」と豪語する強者を見ると「なるほど~。そういう志望理由もあるのね~!」と思ってフンフンと頷いていました。
あ、余談ですが面接時は(優秀な皆さんは耳にタコな話かもしれませんが)他の受験者さんの話は聞いてくださいね!たとえドン引きする回答をされていても。そんなとき面接官と目が合ったら、とりあえず微笑んでおきましょう。
で、話は戻りますが。
日本大好き・なんなら家大好きのインドア女だった私。
「はい、Uさん、来月から国際線移行訓練ね~」って上司に言われても喜びどころか…
(ついに来たか・・・)←白目。
戦地に赴く赤紙をもらった気分で受け止めていました。
国際線に移行してみたら…
国際線に移行するのは私の在籍していた日系の会社では、国内線を1年~1年半飛んだころ、新人ながらサービスプランを立てる『サービスリーダー』という役割をしっかり果たせているな・国際線に移行してもよかろう!と上司が判断すると本人に声がかかりました。
国際線に移行する訓練は、入社後の訓練に比べると内容が濃くとても厳しい!
- ずっと国内飛んでいたいよ~。
- 札幌ではジンギスカン食べて、大分では温泉に浸かって、金沢では美味しいお魚食べていたいよ~。
- 羽田=沖縄の修学旅行生フライト1日に3本飛んでもへこたれないわ。
- 国際線に移行したら何日お家に帰れないのだ!
- 時差ボケ嫌だな~
などなど、甘えたことを考えていました。
まあ、今思えば人間経験していないこと・知らないことは怖いです。
ちなみに国際線に移行しても国内線も飛びますけどね。
私的には、海外へのロングフライトの合間に飛ぶ癒しの国内線フライトでした。
ちなみに心配していた時差は全く問題なく、時差ボケを経験したことがなかったのですがね。
恐るべし、私の鈍感力。
ありがとう、頑丈な身体よ。
時差ボケを防ぐには、ズバリ現地の時間に合わせて行動することですよ。
13時間成田=NYのフライトを終えても、そのままお局、じゃなかった先輩に連れられて半目のままご飯を食べに行き、ホノルルに着いたら眠くてもお日様の光を思いっきり浴びる。街に繰り出したらなんとかなっちゃうのですね~
国際線を飛ぶことなって良かったこと
とはいえ、国際線に移行すると覚えることも予習することも沢山あって、身体は楽ではないです。時差は大丈夫でも、帰りのフライトの体力を残しておく必要があります。
それでも、あんなに国内線がいいよ~と言っていた私も、今振り返ればCAにならなかったら行けなかった国・観光名所は多く、それにより本場のグルメを堪能したり、国際線を飛ぶことで海外ベースのクルーと仕事をすることができました。
帰国子女でもなく、海外志向が強くもなかった私が、様々な国籍の人と力を合わせて仕事をするという経験。これは私の人生を豊かなものにしてくれたと思っています。
日本人の思慮深さや細やかな気遣いや協調性を素晴らしいと思いましたし、日本人にはない底抜けの明るさ・フレンドリーさ・親しみやすさを生かした接客スタイルや無駄のない働きぶりなどを知ることが出来たからです。
そして、退社するときにある海外ベースのクルーたちが泣いてプレゼントを用意してくれたこともあり、クルーとしては決して優等生ではなかった私でも、コミュニケーション力は高いほうだったのかな、と自信になったものです。