日本の航空会社にも会社のカラーのようなものがあって、いざ入社してみるまで気がつきませんでした。
ただ、日本の航空会社だけを狙うとなると会社が少数になります。
どうしても贅沢は言えないので、受かるだけどこでもいいという考え方になりがちです。
しかし、その考えが後々大きな後悔につながることもあります。
しっかり企業研究などを行い、入社する前に知っておくと良いでしょう。
ここから実際に働いていた頃の体験談をご紹介しますが、今はまた状況は変わっていると思うので、こういうこともあるのかと参考にしてみてください。
想像していたのとは違った先輩方
私の場合も受かるだけどこでもいいという考え方でした。
入社できたらいい方だと思っていたし、言われていました。選ぶ立場ではないと…
そして入社してから会社の個性を感じ、中には馴染みにくいという社風に驚くこともあったんです。
私が入社した会社は民間企業でしたが、過去は違いました。
制服の支給やお手当の待遇は良きものでしたが、なんだか「航空会社」ではないみたいな印象を受けたんです。
例えば、客室乗務員の先輩の多くが普通のおばさんという方々でしたね。
見た目も華やかさがなくて生活感がにじみ出ており、客室乗務員という感じの強さや接客業の印象が感じられないんです。
本当に普通にいるようなおばさん、お姉さんが多いと思っていました。
中にはかなり強烈な印象を与えている先輩もいましたね。
彼女は国際線勤務が長く、そのためか肌の色が浅黒い印象がありました。
なぜか出会った時から、この女性はどんな業界の人間だろうかと疑わせるような、なんとも言い難いオーラを発していたのです。
それは、危険なオーラのようでもありました。
公務員的な存在の先輩
国際線の客室乗務員の経験が長い先輩でしたが、なんだか仕事はゆったりしており、民間企業でアルバイトをしてきた私には何か公務員的な存在だと感じさせます。
仕方ありません、入社した企業は民間とはいえ過去は違うのですから、現在もその名残が引き継がれていてもおかしくありません。
仕事をこなすペースがなんだかゆっくりしており、民間のペースではないという思わせる先輩、仕事の仕方もなんだか丁寧なのか、要領がいいのかもわからないのです。
具体的には、民間の場合では売り上げ重視とかサービス重視で動く姿勢があるものですが、先輩は秩序やプロセスをやけに重視しているのです。
これは良いことではあるものの、そんなにゆっくり仕事しているのは一般的な民間企業ではあり得ません。
私は商売の家に生まれ育っているのですが、商売あるいはアルバイトでも商いを経験してくると、どうでもいいことにこだわっているようにしか見えないのです。
こだわるところが違う!結果重視ではない社風?
そんな先輩たちの様子を見ていったところ、結果を出して稼がなくても大丈夫な会社なんだという結論にたどり着きました。
もしも会社が、もっとサービス向上や売上重視という点で違った社風であったなら、先輩もこんな感じではなかったのかと…
ちょっとわかりづらいでしょうから、実際にあったことをご紹介すると…
一度先輩の名前を打ち間違ってしまったことがありました。
名字の漢字が一文字違ったのですが、先輩はすぐに連絡してきては、かなり怒ってくどくど違いを指摘してこられました。
ミスをした自分が悪いのは承知していますし、人の名前を間違えるのは失礼なことも承知しています。
しかし、自分の名前を間違えられたことにこんなに怒るのか?と驚いたのも事実ですね。
お客様に対してではなく社員に対してのミスなので、民間ではあまりどうでもいいようなケースだと思います。そんなこと売り上げに関係があるのかというスタンスで、見逃されることだと思うんです。
ですが、他のことには無頓着なのに、こういうことにはこだわる方が多かったです。
つまり、研究者とか実務能力はあるけれど売上のことはあまり考えていないって人が多かったんです。
そこは民間とはいえ、歴史を考えると仕方がないかなと思いました。