飛行機

私は10年間、グランドスタッフとして働いていた経験があります。
地方空港だったので、羽田空港や伊丹空港ほどは朝早くから夜遅くまでの勤務はなかったのですが、地方空港ならではの大変さはありました。

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通勤だけでかなりの苦労

都市の大きい空港なら人数がたくさんいて休みもしっかり取れて、給料もそこそこ高いと思うのですが、地方も鉄道会社所属で航空会社から業務を委託された雇用形態の私たちは休みが少なく、激務の割には給料が少ない、などいろんな不満がありました。

大きい空港であれば、朝早い勤務の時はタクシー通勤、夜遅い時はタクシーで帰れるのですが、私たちはマイカーや自転車で自力で通っていました。

マイカーで通う場合、駐車場はターミナルからかなり離れた場所で歩くと10分はかかります。
そしてガソリン代の支給もありませんでした。

公共交通機関は朝早い出勤時、夜遅い退勤時にはないため、マイカーがない人は自費のタクシー通勤か、30分くらいかけて自転車で通っている人もいました。家族に送り迎えしてもらっている人もいました。みんな通勤だけでかなり苦労をしていたようです。

人数が足りない時の過酷な勤務パターン

勤務パターンは、早朝からお昼過ぎまでの勤務と、お昼から夜遅くまでの勤務の2パターンがあり、夜遅くまで勤務した翌日は早朝勤務をしてはいけない、などインターバルがきちんと守られているのが一般的。

ところが私たちは、人数が足りない時はそれも無視されて、夜10時ごろまで勤務して家に帰りついたのが夜11時にも関わらず、翌日は朝6時半からの勤務をしなければならない、という時もありました。体がついていきません。

大規模空港は便数もお客様も多く、それなりに大変なことはたくさんあるんだとは思いますが、地方空港で働く私たちの勤務条件もかなり大変です。

華やかな裏の苦労とやりがい

グランドスタッフは華やかな職場ですが、その裏ではみんな結構苦労して働いています。

年齢がある程度若くなければ、シフト制の勤務・立ち仕事に体力がついていかないので、ある程度の年齢になれば退職するか、うまくいけば事務職に移れるなど、それほど長く続けられない仕事かもしれません。

とはいえ、とてもやりがいのある仕事ではあります。
お客様の笑顔などに接すると、この仕事で良かったと思うことも多々あるものです。

これは、都市の大きい空港も地方の空港も同じですね!

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