成田空港のグランドスタッフ(GS)として8年ほど勤務しておりました。
学生の頃からの夢でしたので、就職が決まった際は非常に嬉しかったのを覚えています。
グランドスタッフは、体力勝負の大変な仕事ですが、その分やりがいがあります。
今回は、私が感じたやりがいについてまとめます。
華やかだけではない仕事
グランドスタッフの仕事は、一見華やかな仕事に見えますが、体力勝負でチームワークが必要な職業です。
2交代のシフト勤務であった為、体調管理には気を配りました。
カウンターでチェックイン業務・搭乗口でのゲート業務・到着フロアでの荷物対応など、業務内容は幅広くさまざまです。
日々、性別や国籍・年齢が違うさまざまなお客様と接するので、予想外のことが多く発生しますが、だからこそのやいがいを感じられる仕事です。
その中でも、特にやりがいを感じたのは、遅延や欠航の際の対応です。
遅延や欠航の際の対応について
飛行機の運行は天気に左右されることも多いです。
お客様は、天気に関係なく、旅行や出張など目的もさまざまで、どうしても当日に目的地に到着したいお客様がほとんどです。
その中で、どうしたらお客様を目的に到着させてあげられるか・少しでも良い方法はないかを考えながら業務を遂行していました。
他のルート、他航空会社に振り替えができないかをまず1番に考えます。
欠航で飛行機が飛ばない場合、急ぎではないお客様に関しては、ホテルの手配なども必要です。
ホテルへの移動方法・案内係の配置など、自分が責任者の立場の際はすべて指示を出さなければなりません。
中にはクレームも多々あります。
ご意見をおっしゃる方には、話を聞き、少しでも納得して頂けるように努めました。
責任者同士で意見を出し合い、最適・効率の良い方法でお客様に対してベストを尽くすのが、私たちグランドスタッフの仕事です。
遅延の際は、飛行機を少しでも早く出発させたい一身で、皆でチームワークを発揮し、業務に取り掛かります。欠航の際は、振り替え便の案内、荷物の引き取り、購入した免税品の案内などをお客様に案内し、翌日の係員に対応を引継ぎします。
イレギュラー後は、仲間との絆も深まる
このようにイレギュラーが発生した際は、夜中を超え朝まで勤務したこともありました。
それでも、係員が一丸となって同じ目的に向かって業務を遂行し、飛行機が無事出発した際は嬉しさでいっぱいになり、やりがいを感じられる瞬間です。
こういう体験を繰り返すことで、チームワーク力が強くなり、絆も深まります。
うまくいかず挫けそうになったことや、悔しいこと・泣きたくなる日もありますが、同期や先輩後輩で励ましあい協力することで乗り越えることができました。
そして、それ以上にやりがいや自信に繋がる仕事です。
グランドスタッフとして働いた経験は一生の思い出であり、私の宝物です。