「飛行機が怖いというお客様がいらしたらどうする?」というお題で、CAのお仕事の対応方法について連続してご紹介してきましたが、今回は実際に体験された側のお客様の体験談をご紹介します。
これは前回までの2記事とは別で、一般のお客様の体験談を募集した時に、体験談をご提供いただいた内容です。
CAからすると、自分たちの対応でお客様が実際に喜んでくれていた!
この対応は間違っていなかった!と思えるのは嬉しいですね。
↓今までの記事はこちら↓
CAのお仕事!飛行機が怖いというお客様がいらしたらどうする?①
CAのお仕事!飛行機が怖いというお客様がいらしたらどうする?②
まさか飛行機を降りたくなるとは!(体験談)
二十歳の時です。
友人と初めて海外旅行に行くために新潟空港からグアム行の便に乗りました。
某大手・鶴のマークの飛行機だったと思います。
朝からテンションの高かった私は搭乗手続きを終えて機内に乗り込み座席につきました。
シートベルトをつけて初めての飛行機体験にワクワクしていたのですが急速にそのワクワクが不安にとってかわっていきました。
「これから空を飛ぶ」という現実がものすごく怖くて今すぐにでも飛行機を降りたくなったのです。
まさか自分がこんなに飛行機を怖がるとは思ってもなかったため混乱しました。
友達も青ざめた私をみて「大丈夫?」と心配してくれています。
その時です。
シートベルトと荷物の確認をしていたCAさんが私に気がついてくれました。
CAさんの素敵な笑顔と言葉に救われた
恥を忍んで「ちょっと怖いんです」と震えて涙声でいうとそのCAさんはにっこりと笑って「本日の機長はベテランでとても優秀です。ご安心ください」と声をかけてくれ、座席の前にあった紙袋(なにかあったらここに吐いてもいい用)などの案内をしてくれました。
いよいよ飛行機が動いてエンジンがぐわーっとなって重力に身体がシートに張り付いて私は友達の手を必死に握っていました。
何分か何十分かしてシートベルトを外してもよいという合図があるとそのCAさんが私のところにきてブランケットと暖かいお茶をくれました。
「大丈夫ですか?」という声をかけてくれたことと暖かいお茶とブランケットで自分の手が冷えていたことがわかってとてもありがたく頂戴しました。すごくうれしかったです。
着陸の時もやっぱり怖かったのですがCAさんが最後に笑って見送ってくれたことがなんだがとってもありがたかったのを覚えています。
こんなヘタレ乗客にも優しくしてくれるなんて素敵なヒトだなと思いました。