お仕事紹介:搭乗員の安全の為に!テロを防ぐ保安検査員

飛行機に乗る際に、どんなにお偉い方でも、どんなに優秀なパイロットでも飛行機に乗る人全員がヒヤヒヤしながら金属探知機をくぐったり手荷物検査してもらったり、セキュリティチェックを受けなければならないですよね。

私は、5年位に前に成田国際空港のそれらを行う保安検査員として働いていました。

スポンサーリンク

大変で精神的にもきつい仕事

一般旅客から、VIP、有名人、CA、パイロットの手荷物や身の回りのもの全て検査させていただいていました。時には犯罪者の方も検査しなければいけなく、そんな時は毎回ドキドキしながら検査していたものです。

かっこいいとよく言われていたけど…
すごく大変で精神的にもきついお仕事でした。

空港職なのになぜ精神的に?と思われるかもしれません。
けど、私たちはテロを防ぐ保安員です。

処分してもらう心苦しさ

日本は、ペットボトルの持ち込みや刃物など持ち込み制限が厳しいですよね。100ml以上の液体物は持っていけないので、100ml以上あるものは全て処分してもらわなければいけません。

どんなに高級品でも、どんなに良いメーカーのでも、どんなに大切な物であってもです。持ち込めません。

よく、乗継のお客様で日本に到着する前、免税店で買った香水やお酒を買って日本で乗継いで自国へお土産に持って帰るというパターンがすごく多く、且つすごくそれを断るのがとてもとても心苦しかったです。

そりゃそうです。家族の為に、何万円もするお酒や香水を買ったのにそれを持って行けないから処分させて下さいって私たち保安員は言わなければならないのです。自分が逆の立場だったら本当に腹が立ちます。

テロを防ぐためにもルールは大切

けど、でもそれはルールなのです。
<ローマに来たらローマ人になれ>という言葉がありますよね。それと一緒だと思います。

日本で乗継以上、一旦日本に入国するのですから、日本のルールに従ってもらうのが筋だと私は思います。テロが起きたらお酒や香水1本、2本どころじゃありません。

命あるかないかです。
何百人、何千人という搭乗員と接してて改めて、当時そして現在もご理解いただき対応してくださった皆様に感謝です。

すごく良い経験をさせていただいたお仕事でした。

スポンサーリンク