お仕事紹介:航空整備士 安全飛行を支える重要な仕事

整備士は、不具合が発生した飛行機の修理や、飛行機の不具合を未然に防ぐ処置等を行います。

また整備士は、航空法に規定された学科試験と実地試験に合格して国家資格を取得する必要があります。その間、定められた訓練を受け、ある一定期間の整備の経験を積みます。

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国家資格取得までの道のりは長い

国家資格取得までには、約3年以上の年月がかかり、その道のりはかなり厳しいです。

航空会社へ入社してからは、勤務時間終了後も勉強をし、自宅に帰ってからも勉強をします。それだけ難関の試験である為、途中で勉強に疲れ、投げ出してしまう人もいるほどです。

私の先輩は2度受験に失敗し、10年以上も国家資格を取得する事ができませんでした。

流石に2度失敗すると、後輩に先を越されてしまう為、受験に失敗しただけでも病んでしまうのに、更に精神的に苦痛を味わってしまい、一時期は仕事が手に就かない状況になってしまいました。その姿を見ている方としては、何と言葉をかけてあげたらよいものか、言葉に詰まるばかりでした。

しかし、日常の業務の中ではコミュニケーションを取らないと、いつ事故に繋がるか分かりませんので、試験の事は触れずに、淡々と仕事の事だけを話す事しか、私には出来ませんでした。

航空機整備の実施体制


航空機の整備の実施体制は、第一線の現場で活躍するライン整備士、格納庫で整備を実施するドッグ整備士、航空機のコンピューター等、関連する部品を専門的に整備するショップ整備士で行っています。

よく空港でつなぎを着た整備士を見かける事があるかと思いますが、その整備士は主にライン整備士です。
ライン整備士は飛行機が駐機している間の限られた時間の中で航空機の点検、航空機燃料の搭載確認等を実施します。

ちょっとした不具合が発生している場合は、修復作業がプラスされ、毎便時間との闘いになります。

安全な飛行ができるのは、整備士の努力があるからこそ

安全に飛行機を飛ばすためには時間に追われることなく整備するべきだと思いますが、飛行機を飛ばさない事には定期運送事業の本質を損ないますので、何とも言えないところです。

仕事では時間に追われ、業務が終了した後は自主的に勉強をする為、心休まる時がなかなかありませんが、安全飛行が保たれているのはここまで苦労してきた整備士がいるからこそなのです。

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