ケニアのルーズな時間感覚 TIME IS NO MONEY~日本の常識は非常識?~

ケニアに留学、あるいは旅行や仕事をするために行くなら時間的間隔が日本と全く違うということを知っておきましょう。

日本は海外と比べて時間をきっちり守り、他の国ではルーズである・・・ということはご存知でしょうが、ケニアの場合乗り物の時刻表すらないというぐらいのんびりしています。

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ケニアの思考 ”TIME IS NO MONEY”

”TIME IS MONEY”「時は金なり」と日本で時間厳守・効率をあげて時間を節約するという感覚は常識的。
しかしここケニアではそんな常識は通用しません。

なぜなら“TIME IS NO MONEY”だからです。

彼らの感覚でいうと、「だって、明日があるもん」「時計?そんなの持っていない」
「効率をあげても、給料はかわんないし、昇格もないじゃん」とまあ悠長な感じです。

時間間隔の違いに日本人はイライラ

「時間感覚どうなってんの?」と日本人が少しイラッとしてしまう例をあげると・・・

1.待ち合わせに1・2時間遅れるのはあたりまえ!

例えば、9時に開始する会議に平気で遅れてきて開始するのは11時ぐらい。
遅れても悪びれる感じもせず、誰も攻めません。
時間通りに来る人は全体の1割にも満たないと思います。

2.公共の乗り物に、時刻表はない。来たときが時間だ。

ケニアで庶民の乗り物といえば「マタツ」。

マタツとは9人乗りの乗り合いタクシーのようなもの。
そのマタツも人数が埋まらないと出発しません。

「何時ぐらいにでるの?」と聞いて「あと○○分かな」という時間は信じてはいけません!
客を逃がさないため、平気で嘘をつきます。

時間を優先させるなら、席が埋まりかけのマタツに飛び乗るのが一番です。

3.スグはスグでない!

道を聞くと、「歩ける距離だよ!もうスグそこだよ」というが、実際にいくと、30分以上!
彼らの「スグ」は日本人からすると全然「スグ」じゃない!!!

というように例を上げればまだまだキリがないですが、時間間隔が全然ちがいます。
その理由を私なりに考えてみます。

時間にルーズなのは気候のせい?

ケニアには四季がありません

基本的に気温は一定で、雨季と乾季の、雨が降るか降らないかの違いだけで食物も何もせずに収穫できます。1年過ごしても「今何月ぐらいかな」という体感ができません。

日本では「春に種をまいて、夏に田植えをし、秋に収穫する」という時間間隔が生活するために、自然と身についていったので、時間間隔が厳しいのではないかと思います。

ケニアでは確かに、今日と明日・来月・半年後は同じかもしれません。

始めはこの時間のルーズさにイライラしていましたが、よく考えるとイライラしているのは自分だけで、こうでも世界は回っています。日本人が厳しすぎてかえってストレスをためるより、こんな悠長でゆったりと生活するのもいいかもしれません。

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