当時航空会社ではCAは新卒での入社が基本、未経験の中途採用は不可、というところがほとんどです。しかし、諦めていた私も、あるきっかけで某航空会社の面接試験を受けました。
その時に驚いたことや得たことを書いてみます。
憧れのCAへの未練が断ち切れず・・・
学生時代、外国語系の大学に通う私はCAに憧れていた時期もありましたが、入社試験の難易度の高さと自分の容姿へのコンプレックスで航空会社への入社試験は受けませんでした。
しかし、CAになった友人はたくさんいます。
彼女たちのFaceBookはいつも楽しそうな写真でいっぱいで、仕事で行った海外での写真、制服を着て他のCAやパイロットと写した写真など、まぶしいものばかりでした。
自分が挑戦する前から諦めた職業とは言え、社会人になっても未練は断ち切れませんでした。
中途採用の求人に応募!一次選考を無事通過
そんな時に転職サイトでP社の中途採用の求人を見つけました。
詳細を見てみると、なんと未経験・他業種からの応募可能とのこと。
ただし全員契約社員、3年で必ず契約終了とのこと。
給与面や雇用形態に不安はありましたが、せっかくなので受けてみることにしました。
一次選考は書類審査。
ESの提出です。
その時に驚いたのがESの内容。
貼付する写真は履歴書向け写真ではなく、「普段のあなたが一目でわかる全身写真」を貼るように指定されていました。
悩んだ挙句、私は中型バイクが趣味だったのでバイクにまたがっている写真を送りました。
結果は合格。
驚きの指示と面接後にわかったこと
二次審査は会社説明会と複数面接でした。
ここでまた驚きの指示がありました。
面接にはスーツ禁止。「あなたらしさを表現してください。」とのこと。
あまりおしゃれにこだわりがない私はショップのお姉さんに相談し、「全身コーデで1万円以下」をテーマにしたファッションを選びました。高価な物よりも安くてそれなりのものが好き、そしてそれはP社のサービス形態と通ずるとアピールする作戦でした。
面接当日、会場には航空会社の面接とは思えないほど様々なファッションをした人たちがいました。インドの民族衣装を着た人、愛媛出身でオレンジのパーカーでミカンアピール、全身P社カラー、など。
私はこの一次面接で不合格となり、最終面接へは進めませんでした。
ちなみにこの時に仲良くなった女性は、無事合格しました。
これはその人から聞いた話ですが、もしP社でCAになりたいという人は、P社をどれだけ知っていて、どれだけ自分が貢献できるかというアピールより自分がいかに個性的で変人かをアピールしたほうが合格しやすいそうです。
厳しい競争のある業界だからこそ個性を求めるのかもしれませんし、驚きの指示に対してどのように対応してくるのかを見ているのかもしれません。度胸があるのかをチェックしているのかもしれないし、見せかけの作った姿ではなく素の個人を見たかったのかもしれません。
会社側がどういう考えだったのかは想像するしかありませんが、どちらにしても、提示された内容に応じてしっかり自分をアピールすることは大切なのだとわかった面接でした。