チケット

グランドスタッフ(GS)というとチェックインの仕事やゲートでの業務をイメージする人が多いことでしょう。しかしこれらはグランドスタッフの業務の一部であり、グランドスタッフにはオフィス業務もたくさんあります。5.6年勤務をすると、シフトのほとんどはオフィス業務になります。

今回はグランドスタッフの裏の仕事について紹介します。

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座席調整

グランドスタッフがフライトの前日に行っていることが、座席調整です。
グランドスタッフはフライトの前日になると予約情報をすべて確認して、座席をすべて決定します。

車椅子や小さなお子様がいるお客様の席を前方にしたり、苗字から家族であろうと思われる人を推測して席を確保しておくなど、よりお客様が快適に旅行ができるようにあらかじめ座席をアレンジしておくのです。

また、最上級会員のお客様が利用する場合は、その人の好みの席をあらかじめ確保してくということもします。

その他、オーバーブッキングをしている場合は、旅客のステータスを確認しつつ、ステータスが高い人から座席をアップグレードするということもしています。

予約センターとのやりとり

空港では各予約センターからの問い合わせを受け付けています。
食事の内容を詳しく教えてほしい、この人の座席を一緒にしてほしい、などグループ会社からたくさんの電話がかかってきます。

また、他社便がキャンセル、遅延の時には、旅客を受け入れていくれないか、という問い合わせもあります。

このような問い合わせにすべて対応して予約内容をアレンジしたり、フライトの詳細を伝えたりするのも仕事なのです。

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その他、日本だけではなく海外からも電話がかかってくることもあります。
旅客の特別な情報を聞かれたり、こういうサービスを追加して欲しい、などの連絡があり、すべて英語でやりとりをしなければなりません。

そのため、グランドスタッフとして勤務をするのは、海外と電話でやり取りができるだけの英語力が必要となるのです。

また、お客様の中には大型の荷物を持ち込む人もいます。
そのような場合、事前に貨物部門に連絡を取り、輸送が可能がどうかを確認しなければなりません。

発券業務

グランドスタッフの中には、発券業務を専門に行っている人もいます。
航空券の料金を調整したり、旅客からの問い合わせたりなどの業務が中心となります。

また、手荷物受託料金を確認するのも発券業務の仕事となります。
発券業務には多くの知識が必要となるため、入社して数年してから配属されることがほとんどです。

お金を扱う大切な仕事なので責任感があり、みんなからの信頼が求められます。

このようにグランドスタッフには接客以外の仕事もたくさんあります。
勤務経験が長くなればなるほど、裏でのオフィス業務が増えていくので、グランドスタッフの仕事のイメージが大きく変わるはずです。

接客においては体力仕事だといわれますが、オフィス業務ではより経験や知識が求められるようになるのです。

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