毎年、グランドスタッフの採用に多くの応募者が殺到します。
倍率は会社によってまちまちですが、いつの時代も狭き門です。
高倍率の中、見事に合格された新入社員は今後の生活の事より、今入社できた事の喜びに満ち溢れており、安月給ゆえに、後に生活していくことが精一杯になるとは当然思ってもいません。
家族と同居している者であればさほど心配ではありませんが、地方から来られ、一人暮らしを始めた新入社員は、彼らの顔を見ているだけで大丈夫かなと心配になります。
一人暮らしは大変!!お金が足りない
私も苦しい生活を送った一人です。
入社してから1年程は教育訓練や現場での慣熟訓練の毎日。そして仕事が終わって帰宅後も勉強しなければ日々の業務に対応できなくなる為、必死です。
こうしてようやく一人で業務ができるまでに成長した頃になると心に余裕が生まれ、自分の時間が増えてきます。
自由な時間が増えると、プライベートではショッピング等でお金を使ってしまうので、気が付けば、給料日までお金が足りるのか心配になるほどお金が無いのです。
貯金するかちょっと遊んでしまうかの選択
毎月の給料は元々多くはない為、家賃、光熱費で給料の半分以上は費やしてしまいます。残りの給料で1か月間を生活していかなければならないのです。
そして貯金はできません。
やろうと思えば貯金は可能ですが、その為には、自由な時間でもお金がかかる遊びはしない、買い物では無駄な物は買わない事が貯金の条件になります。
しかし人間誰しも我慢には限界があり、たまにはショッピングや外食でちょっと贅沢がしたくなるものです。そしてちょっと贅沢をするとその分、節約生活が始まります。
まるで伝統のような節約生活
節約は主に食事面が多く、おかずを減らしたり、カップラーメンを食べたりと栄養面で不安な事ばかり。でも生活する為には仕方がないのです。
そんな姿を見かねた先輩がご飯をおごってくれることもあります。
先輩も皆、新人の気持ちが分かるので、ご飯を食べさせてくれるのです。
何だか伝統のようですが、この事が後輩との信頼関係を築く第一歩になったりするのです。
今思えば、仕送り無しによく生活が出来たなと懐かしく思います。