妊婦さんが働きやすい職場環境とは?働く仲間の理解と会社の体制

私は男性ですが、グランドスタッフの約9割は女性職員で、年齢は20代~30代が大半を占めています。
また、世間一般的に結婚適齢期と言われる年代の職員が多く、今の時代、結婚して共働きも少なくはありません。

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曖昧な対応だと職員が混乱する

結婚後、お子さんを授かり、次第に産前休暇を迎えますが、妊婦さんの職場での働き方に何年も頭を痛めた時期があります。

妊婦さんが働きやすい職場環境を整えることが会社の使命と言っても過言ではありません。いや、整えなければならないのです。

しかし周囲で働く職員は、妊婦さんに気遣いばかりして、不公平と不満を持つ職員がいます。

妊婦さんは法律で守られている事が多く、当然ながら会社としては法律に従い対応しなければなりません。しかし社内規定が整っていないと周囲の職員に示しがつかない場合が多々あります。

実際に私の職場の内規の不足や周囲への説明不足が目立ち、妊婦さんを含め、多くの職員に混乱をきたしてしまいました。それは産前休暇の取得時期や、体調不良時の休ませ方が曖昧であったからです。

周囲の負担が増えれば不満が増す

妊婦さんによっては悪阻(つわり)が酷く、出勤しても体調不良で休憩室で休んだりしています。

最初は周囲の職員は「大丈夫?」と声を掛けたりして心配してくれていますが、体調不良が長く続くと「また?」とか「会社休んでゆっくりしていればいいのに」と感情があらぬ方向へと変わってきてしまいます。

もう一度言いますが、ここは女性の職場です。
一度あらぬ事を口にすると連鎖が起きます。あらぬ噂が広まります。

正直男性である私ができる事は限られていますが、お恥ずかしい話、この時は何もできませんでした。

職場環境を整えておくべきだった

女性管理職に妊婦さんを休ませるべきなのか、意思を尊重して出勤してもらうべきなのか、毎日相談しました。ケースバイケースで休ませたりしましたが、欠員が発生すると周囲の負担が増となり不満が出ます。

欠員補充はせず欠員のまま現場は対応しました。
最初からしっかりと会社として体調不良時の対応について説明し、理解を得ておくべきでした。

また、妊婦さんに対しては、体調不良時は家で安心してお休みができるように、会社として人員のやり繰りの体制を整えておくべきでした。後手の対応に申し訳なく、人として人道的配慮がもう少し事前にできる人間にならなければいけないと痛感しました。

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