グランドスタッフ(GS)を目指す人の中には、いつか海外勤務をしたいと考えている人も多いのではないでしょうか?私もその中の一人であり、いつか海外の空港で働きたいという夢を持っていました。
グランドスタッフとして就職して海外勤務をすることは可能ですが、少し理想と離れた形で実現することもあるかもしれません。
今回はグラントスタッフの海外勤務の可能性について紹介します。
海外勤務の可能性は!?
まず、私が勤務していたのは日本の大手航空会社であり、世界中に支店を構えていました。
そのため、長く勤務をしていれば海外勤務の可能性はありました。
しかし、海外に派遣されるには、現地のスタッフを教育できるだけと実力が必要となります。
つまり、海外に派遣されるのは、早くとも入社をしてから5年以上が経過した後です。
海外に行きたいからといってすぐにチャンスをもらえるわけではないのです。
もちろん上司からの評価も必要です。
ただ上司の面談時に海外勤務を希望していることを伝えることはできます。
派遣される国を選ぶことはできない
次に海外勤務といっても好きな国に行けるわけではありません。
日本人スタッフが派遣されるのは、主に新規路線が就航した都市です。
これは新しく就航した都市ではスタッフの教育が必要であると共に、問題なく機能するよう監督者が必要になるからです。主に指導者という形で派遣されることとなります。
日本の航空会社は現在アジア路線に力を入れているため、私の先輩はクアラルンプールやバンコクなどに派遣されることが多くありました。
また、派遣される国は選ぶことができません。
期間も個人によってそれぞれですが、2年以上派遣されることが多いようでした。
誰が派遣されるかについては、個人のスキルや適性を踏まえて管理職が決定するので、個人の意向はほぼ関係ないといえます。
海外勤務というとアメリカやヨーロッパに憧れる人が多いと思いますが、それらの国に派遣されることはあまりありません。
海外勤務にあこがれているのであれば航空会社がどこの地域の路線を増やそうとしているのか、どこに新しい拠点を作ろうとしているかに注目してみるのもいいでしょう。
派遣制度を利用する方法もあり
また、私の勤務していた会社では、新入社員でも応募できる2週間ほどの派遣制度がありました。
これは新規路線が就航し始めた数日間だけ現地のサポートをするというものです。
社内選考はありますが、入社2年目の同期でもこれに参加している人もいました。短期間でもいいから海外勤務を経験してみたいという人はそれぞれの会社が設けているこのような派遣制度を利用するのいいでしょう。
グラントスタッフには海外勤務のチャンスはあります。
しかし、その機会が与えらるまでに5年以上の勤務が必要であること、勤務地が選べないということなど、理想通りにいかないことがほとんどでしょう。
ハワイやヨーロッパの空港で働いてみたい、という具体的な願望がある場合は、日系航空会社ではなく、外資航空会社の現地空港で求人を見つけて応募したほうがいいと思います。