グランドスタッフ採用面接の裏側

4回に分けてグランドスタッフの採用面接の裏側をご紹介しておりますが、今回は第2弾です!

前回は、グランドスタッフの1次試験である書類選考の裏側をお伝えしてきました。
今回は、1次の書類選考を通過して2次に進んだ筆記試験と面接についてお伝えしていきます。

第1弾:グランドスタッフ採用面接の裏側大公開① 書類審査について

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筆記試験の点数はさほど気にしていない

筆記試験は、一般常識と英語が主な試験内容です。
先にお伝えしておきますと、私の経験上、筆記試験の出来栄えはあまり合否を左右するものではありませんでした。

公平性を保つ会社は、最終的に人員の選考に悩んだときに筆記試験の出来栄えを比較することはありましたが、点数なんて正直気にしていないのが現状です。

とは言っても0点や10点はさすがに心象悪いです。

私が採点した中で最低は20点前後の方がいました。
しかし、その方は最終的に合格して入社していました。

勿論満点に近い点数の優等生もいました。
合格してしまえば、どちらも同期入社になるのですから不思議なものです。

面接官それぞれの役割がある

2次試験は筆記試験のあとに面接が行われる流れが一般的です。
この2次面接では、身だしなみや立ち振る舞い、表情、受け答えなど多くの項目があります。

2次では2~3人の面接官で受験生一度に5名程度の面接をおこないます。
面接の前には面接官それぞれに役割が与えられ、質問内容が決められます。

私の質問内容は、受験生にやさしい感じの「グランドスタッフの印象は?」「不規則な勤務ですが、健康に自信はありますか?」という質問で、受験生をリラックスさせる役割が与えられました。

私が20代の若造だったこともあり、隣に座っていた鬼の形相をした人事担当者よりかは、外見からしても私からの質問はリラックスできたのではないかと思っています。

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グランドスタッフの面接では、第一印象で受験生皆が同じように見えます。
エアラインスクールや、受験対策本などで好印象を与える身だしなみや立ち振る舞いの練習を何度もおこなっているからだと思いますが、100人ほどの面接において、第一印象で目に留まる受験生はごく僅かです。

目に留まる方は、練習で培われたものではなく、ごく自然な身だしなみや立ち振る舞いをおこなう方なのです。

正直練習で作り上げてきた人は直ぐに見抜かれます。
そういう方は2次面接で不合格となります。

2次面接では入室から着席までの約10秒程度の印象で合否が決まると言っても過言ではありません。
その僅か数秒で見抜きます。

受け答えも大事ですが、第一印象で目に留まらなければその先はないのです。

面接官の態度の違い

私が担当した面接では、凝視して受験生を見ている面接官や、ちょっとみて目をそらす面接官など、その時々の面接官によって見方はまちまちです。
たまに、しかめっ面で見ている面接官がいます。

受験生を威嚇しているかのようにじーっと凝視するちょっと変わった感じの方がいましたが、日常はすごく面倒見のよい方で、面接になると何かを演じるのです。
私には何を演じているのか分かりませんでしたが。

そして、それぞれの持ち分の質問をおこないながら、面接官の感じたことをメモしていきます。
受験生からすると気になってしょうがないと思いますが、以外と大した内容のことは書いていません。
本当にメモ程度のこと。

概ねこの時点で大体の方の合否が決まっています。
また、にこやかな面接官からの質問は、すでに不合格である場合も多く、世間話に発展したり話が長かったりします。

受験生にとっては手ごたえありと思うかもしれませんが、逆のことが多かったので、私は隣で心苦しく、でも平然としていなければならないので、人間不信になりそうな感じに陥ったことを覚えています。

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