ビル

私が新卒でグランドスタッフ(GS)になった時のことです。
当時は、就職氷河期と言われた時代だったため、狭き門をくぐって入社した人たちは、すごい人ばかりでした。

どんな人たちがグランドスタッフに採用されたのか触れていきたいと思います。

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狭き門をくぐった同期は50名程度

当時の私の同期は15名程度で、関連会社の同期を含めると50名程度でした。
聞いたところによると受験人数は200名くらいで、倍率は約13倍。

就職氷河期と言われた時代でしたので、航空業界に入るには運も味方につけないと、とても入社できる状況ではありませんでした。

そんな狭き門をくぐって入社した人って実は凄い人が多いのです。
どのように凄いかのかというと、大臣の息子や大手社長の娘など、知らない人はいないだろうと思われるほど、世間に名の知れた方の2世の方が入社されているのです。

スケール感が違う同期たち

勿論私のように実力のみで入社しているラッキーな者もいますが、何しろ入社して初めて知る驚きはなんせすごいものでした。
また、実力者と言われる大半は、国立大や私立でも有名大学出身者で、何か突出した何かを必ず持っています。

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学生時代に数か月程度ホームステイして英語力を磨くことは一般的でごく普通ですが、突出した方の何かとはそのようなものではありません。

高校からアメリカで数年生活して、現地の学校に通いながら英語を学ぶというより、文化を楽しむために家族でアメリカに渡って日本に帰ってきたなど、スケール感が全然違うのです。

そして世間に名の知れた2世の方もそれなりに資格は所持していますし、努力してきた証は感じ取ることができます。

仲の良かった同期は有名企業の社長令嬢だった

それなりに仲の良かった同期の一人が社長令嬢だったのですが、そのことを知ったのは入社してから半年後のことでした。そのことを知るまでは普通に接し、仕事が休みの時は、みんなで遊びに行くほど仲のよい同期でした。

こう言ってはなんですが、見た目は普通で派手さもなく、今時の若者でもありません。何か自慢をすることもありませんでした。いたって普通で話しやすい気さくな方でした。

しかしプライベートでは家が少し遠いからといって18時には必ず帰宅していました。
18時は流石に早いとみんなで話していましたが、理由はとくに聞くこともしませんでした。

ある日突然、「私○○会社の社長の娘なんだ」とこう言ってきたのです。
最初は冗談だろうと思い、何を言っているのかさっぱり分かりませんでしたが、いつも早いのは家柄の決まりでプライベートでは早く帰らないといけないから、あまり構わないでほしいと言われました。

突然のことにあ然としたことをはっきりと覚えています。
自分とは住む世界が違うから仕方ないかと思いながらも仕事では毎日のように顔を合わせるので、微妙な雰囲気が漂い、やり辛いと思いながらも、平常心を保ちながら仕事をしていました。

最終的には、自分と同じ庶民派の同期と仲良くなるもので、住む世界の違う同期とは縁遠くなっていきました。

それがいいのか悪いのか分かりませんが。それから5年後、私は転職をおこない、その後2世といわれるような方とお会いすることはありませんでした。

新卒に入社した会社が特殊だったのかなと、今思えば貴重な経験だったと思います。

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