薬

CA(客室乗務員)は不規則なシフトや肉体労働であることから、肉体的にも精神的にも負荷のかかる仕事です。私自身、複数の病気で苦しんできました。

今回は私や周囲の話でよく聞く病気、またその予防法や改善法をご紹介していきます。

スポンサーリンク

腰痛

立ち仕事であることに加えて、重い荷物を持ち上げたりミールが搭載されると約70kgもあるカートを押し引きしなければならないので、腰痛になりやすい仕事だといえます。

私自身、万年腰痛に苦しんできました。
また同期や先輩でヘルニアを患って泣く泣く辞めていく方もいましたし、それでもと腰痛ベルトを病院で処方してもらい頑張っている方もいました。

腰痛の予防法は、正しい姿勢で業務を行うことと、ストレッチを出来る時にこまめにすること。

大手エアラインではブリーフィングやデブリーフィングの時に皆でストレッチしたり、講師の方が来てくださりストレッチのやり方を教えてくださることがあります。

その際に教えていただいたのですが、ギャレー(機内のキッチンのようなところ)の作業台の高さがちょうど腰を伸ばすストレッチに適した高さだそう。
両手を肩幅に開いてギャレーの台に手のひらを付け、ゆっくり腰を曲げて前傾するのが良いとのことでした。

試してみると、なるほどとても気持ちよかったです。
クルーになられる方は是非お試しください。

咽頭炎

機内

機内は乾燥している上、密室であるため風邪や感染症が蔓延しやすい環境です。
そんな状況で激務をこなすわけですから、喉の弱い私はすぐにノックアウトされてしまいました。

対策としては、水分をこまめに取ることと、先輩に教えてもらった方法がもう一つあります。
それはマヌカハニーという蜂蜜を舐めること。

簡単な方法ですが、マヌカハニーには強い殺菌作用が保湿にも適しているそうで、私も日常的にマヌカハニーを摂り始めてからあまり喉風邪を引かなくなりました。

当時はあまり普及していなかったこともありわざわざ取り寄せたものですが、今ではコンビニでもマヌカハニーのキャンディーが簡単に手に入ります。

他には、機内ではできませんが出社退社の際はマスクをすることで予防ができます。

それと当たり前のことですが、こまめに手を洗うこと。
当然のことができる人は往々にして長年健康を保てています。

スポンサーリンク

自律神経失調症

実は私も患っていた病気です。
そして、まだ完治はしていません。

自律神経失調症とは精神疾患の一つで、自律神経が乱れることにより様々な身体の不調が表れるもので、よく知られるパニック障害等もその内の一つです。

私の場合は、訓練の際に発症し、病気となんとか付き合いながら数年乗務してきました。

とはいえ、ストレスが多く、早朝フライトもあれば夜間のフライトもあり不規則な生活をせざるをえず、現役の頃は治療に集中できるような環境ではありませんでした。

予防法は、上記の通りなかなか現役の時には厳しいかと思いますが、とにかくストレスをいかに感じずにいられるか・いかにうまく発散できるかにかかっています。

私の代の同期は年々数少なくなってきていますが、今も同じ仕事を続けているのは、やはり精神的に強かったり、上手にオンオフを切り替えられたり、鈍感とも言えるほど何事も気にしなかったりというタイプが多いように思います。

もし厳しい場合は最後の手にはなりますが、一度長期のお休みをもらってゆっくり休養してみることも一つです。

心の栄養をしっかりつけてから復帰して立派に今も続けられている同期もいますし、お休みをいただいている時にやはり自分には向かないのではと気持ちを整理し別の道に進む決断をする子もいました。

ただし、会社に迷惑がかかることには違いありませんのでこれはあくまで奥の手ですが、相談することも出来るのだと頭の片隅に覚えておくと、少しでも気が楽になるかと思い一例としてご紹介しました。

外側から見ているには華やかな仕事のように感じるCAですが、実際は心身ともにとてもストレスのかかる仕事。上記以外にも怪我や病気はつきものです。

ただクルーはお節介なくらい親切な人が多いので(例外も当然いますが)、まずは話しやすそうな先輩に相談することで何か良いアドバイスがもらえるかもしれませんよ。

スポンサーリンク