営業職は、航空会社にとって売り上げを大きく左右する大事な職種です。
営業担当者は普段、旅行するお客様の目に触れる事はありません。
営業の仕事内容とは
営業は大きく分けて、法人営業と旅行代理店営業に分ける事が出来ます。
簡単に説明すると、法人営業は、企業に出向き、出張で飛行機を利用していただく事を売り込みに行きます。
また、旅行代理店営業は、各旅行会社へ出向いて、自社のパッケージ商品を売って貰えるように、毎日のように顔を出して、お互いにお得感ある話をする事で売り込みに行きます。
営業したからと、直ぐに商品が売れる訳ではありません。
困った営業マンのとっておきの営業方法とは
ある日、旅行代理店担当の営業マンが、とっておきの営業方法があると、私に話してくれたことがありました。それは、「旅行代理店で働く窓口の職員にいつもアイスをお土産で買っていくことで、しかも、仕事で疲れたと思われる夕方辺りに持って行くと印象が良くなるし、売りますと言ってくれるしね。」と話してくれたのです。
アイスで商品が売れるなら、誰も苦労しないと思いながらも、聞いていました。
そして、そのアイスの効果はどうなのか尋ねてみたところ、分からないと言うのです。
・・・???・・・
効果が図れる訳ないと思いながら、どんな事を言ってくるのかその事を期待して聞きましたが、その返答が「分からない」だとは。
正直、そんな営業手法は、会社の営業ではないし、むしろ個人的な営業のようにしか思えません。
営業活動のため街頭でチラシ配布
その営業マンと、お客様の集客が落ち込んだ時期に、個人のお客様を対象とした営業活動として、街頭でのチラシ配布を行いました。チラシ配布の前に、営業マンからチラシの効果は一般的に配布枚数の3%程度だと聞かされていました。
その為、その営業マンのやる気が感じられませんでした。
それでもやる事はやろうと皆で団結して、チラシ配布を行いました。
すると後日、その効果が現れた出来事がやってきたのです。
配布したチラシを空港に持ってきたお客様が日に日に増え、そのチラシで旅行を計画した人が3%以上である事が判明したのです。
すかさず営業マンは、「企画が当たったね」と満足げに話されていました。
後にその企画は、やる気の無かった営業マンの独自の企画であった事を知り、皆で少しがっかりした事を記憶しています。
皆で配布したのだからその成果でしょ、と思いながらも、それ以来、その営業マンと営業活動を行う事はありませんでした。