企業の面接において質問される内容は、全てがポジティブなものとは限りません。
得意な分野については生き生きと話せるけれど、不得意な分野に関しては委縮してしまう、声が小さくなってしまう、という経験はありませんか?
自己分析でも、自分の長所についてはすぐ見つけられるけれど、短所となると難しい…
また面接でどのように短所をお話しするべきなのかわからない、といった方のために、今回は長所と短所のアピール方法についてまとめてみました。
長所のアピール方法
長所についてアピールすることは、みなさん得意だと思います。
面接において「あなたの長所を教えて下さい。」と言われたとき、どう答えるかは考えられていますでしょうか。
長所をアピールする際に活用して頂きたいのが「他人からの評価」を混ぜることです。
簡単な例えをあげてみましょう。
A.「私の長所は誰に対しても優しい所です。」
B.「私はよく、周りから誰に対しても優しい性格だねと言われます。」
AとBではどちらが説得力のあるように聞こえますか?
Bではないでしょうか。
単に自分はこんな人間ですとアピールするよりは、他人からの評価を交えてお話ししたほうが説得力が増します。ですが、これで終わりではなく、その次に実際のエピソードを持ってくる必要があるので忘れないでくださいね。
自分の長所をふまえて、日ごろ心がけている事、実際に行っている事、どういう出来事からそういった評価をもらったのか、を付け加えることによって、より具体性が増します。
長所に関しては簡単な質問のように思えて、実は「説得力」がかなり必要な質問となります。
締めくくりで気を付けて頂きたいことは、今後その長所をどう生かしていくかを付け加えることです。
これからもその長所を生かして何をしていきたいのか、入社した際にはどう生かしていけるのか、最後には「未来」のことを書くことで、まとまりのあるアピールに仕上がります。
短所のアピール方法
みなさんが1番苦手としている内容かと思います。
「短所はアピールする必要ないのに」と思う方もいらっしゃるのではないでしょうか。
短所を聞かれたときこそ、今何を頑張っているかをアピールできる時なのです。
まずCA受験においてあまり印象のよろしくない短所をいくつか挙げると、「声が小さい」「判断力がない」「人前が苦手」等です。エマージェンシーの時、大声で大人数の脱出誘導をしなければならないのに、この短所を挙げられると大丈夫かな?と思ってしまいます。
実際にこれらの短所をお話ししようと思っていた方は、違う短所を挙げることをおすすめします。
また、短所をお話しする上で大切なのが、「お話しする順番」です。
例えば、次のエピソードのうち、聞き終わった後にプラスな印象が残るのはどちらでしょうか。
先ほど挙げた「声が小さい」ことを短所として例えをあげてみますね。
A. 私の短所は「声が小さい」ことです。バレー部に所属していた時に、声が小さいとよく指摘を受けていました。
B. 私の短所は「声が小さい」ことです。バレー部に所属していた時に、声の小ささをよく指摘されていましたが、毎日声出しの練習を行うことで、誰よりも大声が出せるよう努めています。
聞き終わった後にプラスな印象が残るのはどちらでしたか?
Bではないでしょうか。
Aはネガティブ→ネガティブでの締めくくり。
Bはネガティブ→ネガティブ→ポジティブでの締めくくりになっているのがおわかりでしょうか。
短所について答える時のコツ、先ほど「お話しする順番」と述べましたが、最後にポジティブな内容をもってくることでプラスな印象に変えることができます。
短所を聞かれた時こそ、現在はどのように努めているのか、どのような改善策を考え、実行しているのかをアピールする必要があります。間違えてもネガティブな内容でお話しを締めくくらないようにしましょう。
面接でお話しする短所について、どんな内容を挙げたらよいかわからない、という質問をよく頂きます。そのような時は、「長所にも変えられる短所」を考えてみて下さい。
例えば、一つのことに熱中しすぎてしまうという短所。短所ではありますが、少し考え方を変えてみると長所にも変えられると思いませんか?
お客様の満足の為、サービスを考えることに熱中したり、日本のおもてなしをどのように広めていくかを考えることに熱中したり、プラスにも持ってこれますよね。
このように、長所になり得る短所も沢山あります。
長所ばかりでなく、短所も堂々とお話しできるように、まずは自己分析をしっかり行っていきましょう。コツさえつかめれば、短所をプラスに持って行くことも可能なので、それぞれの話し方のコツをおさえておきましょう。
記事提供:空飛ぶ娘 https://twitter.com/skysky_ca