新人の時の事です。
2か月間の座学とOJTを終え、いよいよ一人立ちして暫くたったある日。
その日は早番で朝6時前から出社していました。
一人立ちしたといっても、まだ後輩もいなく暫くはピッカピカの新人期間。朝も早めにバックオフィスに入り、率先して準備に取り掛かるのは当たり前の事なのですが・・・。
出社してこないひとりの同期
同じグループに所属する同期の一人がなかなか出社してこないのです。最初はそこまで気に留めていなかったのですが、先輩方も徐々に増え始め、そろそろブリーフィング開始の時間なのにどうしたことでしょう・・・。
体調でも崩したのかな・・・。それなら会社に連絡が入っているはず・・・。
暫くして、遂にブリーフイングスタート。どうやら欠勤の連絡はまだ入っていない様子です。先輩に促され、心配した同期の一人が本人の携帯に連絡しましたが、応答なし。
そのうち業務もスタートし、上司が当人の携帯に連絡し始め・・・
何やら話をしている様子です。
出社していなかった理由は寝坊
後で話を聞くと・・・まさかの寝坊でした。言葉を失う私たち同期。
GSの早番は朝早くから始まるので、当然起きるのは相当辛いです。
しかし、それはもうわかりきっている事であり、社会人である以上当然寝坊なんて許される事ではありません。
「新人で、早番勤務に寝坊して遅刻。」
とりあえずすぐに会社に向かうとの事で、私達同期は内心「○○ちゃん、やってしまったね・・・」と冷や汗。ひとりだちしたばかりで寝坊するとは。
出社してからみっちり絞られるのか・・・。
同グループの同期として連帯責任のようなものも若干感じつつ、その日の仕事をスタートしたのでした。
自覚を持って毎日与えられた仕事に感謝
その日の勤務が終わって当の本人に話を聞いたのですが、上司からも想像していた以上にきついお叱りは受けなかったみたいなのですが、恐らく次やってしまったらアウトだろうなと誰もが思ったのでした。
決して社会人としての自覚がないように見える子ではありませんでしたが、やはり人間。失敗もありますよね。
そんな彼女も、長いGS期間を経て今ではCAとして空を飛び回っています。
きっと彼女にとっても忘れられない出来事だろうな・・・。
この業界は、ご存じの通りシフトも不規則ですし、慣れるまでは大変です。自己管理はかなり重要ですし、体力だって要ります。
それでも、何十人、何百人、何千人という受験者の中から選ばれ、晴れてその職に就く事ができた以上は、自覚を持って毎日与えられた仕事に感謝しながら過ごしていかなければならないなあと再認識させられた事件でした。