随分前の話ですが、海外旅行に出かけたときのことです。
お酒を飲みすぎて酔っ払ったお客さんがいたのですが、その時の客室乗務員(CA)さんの対応がサラッと格好良かったので、今でも時々思い出します。
その時の出来事をご紹介します。
女性に絡みだした酔っぱらいの男性
長いフライトで機内では皆うとうと眠りにつこうとしていた頃だったと思います。
あたりの強い男性の声が前列から聞こえてきました。
どうやら機内でお酒を飲みすぎ、酔っ払って隣の知らない女性に絡み始めたようなのです。
「なあなあ、お話しようや」
「困ります」
女性はやんわり否定していましたがあまりにもしつこく話しかけてきているので、だんだん無言で無視するようになっていきました。
するとどうやら女性はお子さんと一緒に飛行機に搭乗していたらしく、なんと男性は女性に無視されるとそのお子さんに絡み始めたのです。
「おい、お前、おい、こっち向け」と煽るように……
仏の顔も二度まで!?客室乗務員さんの対応
私は流石にまずい、と感じて客室乗務員さんを呼び、前列の件を伝えました。
すると相手を不快にさせないような口調でやんわりと男性を止め始めます。
そのとき私は、「あんなにやさしい言い方じゃあおさまらないのではないか?」と不安になったのですが、案の定男性は鼻で笑って、一度はいはい、とやめるようなフリをその場でしつつも、乗務員さんが離れるとまた同じように絡み始めました。
しかし、その瞬間先ほど去ったと思われた乗務員さんがすぐに戻ってきて、今度は先ほどより強い口調で、「これ以上お聞き入れいただけないと、大変申し訳ありませんが強硬手段をとる可能性があります」と伝え、男性が黙ると「それでは」と笑顔で去っていきました。
仏の顔も二度までということなのかなあ、と感じました。
実際強硬手段ってどういうことなんだろう……とふと検索してみたのですが、もし機内で暴れたりした場合、結束バンドで縛り付けるなんてこともあるようですね。
機内での迷惑行為は勿論宜しくないことで、変な経験だったなあと思うのですが、あのときの客室乗務員さんの格好良い対応は未だに思い出します。