一般の利用者のお客様に、航空業界に関する印象や体験談をお伺いするシリーズ第4弾!
今回は、東日本大震災の時にボランティアで会った現役パイロットさんとの交流のお話。
憧れの職業についている方だからと、なんとなく別世界の人のように思ってしまいますが、とても気さくで若々しい方でした。
東日本大震災のボランティアで会った現役パイロット
東日本大震災の時に現地にボランティアをしに行った時の話です。
そこで現役パイロットの方とお会いしました。
もうすぐ定年退職だという年齢の方でしたが非常に若々しく、パイロットという職業をしているとこうも年齢を感じさせないのかと思うほどでした。
とても聡明な方だなという印象でしたが、曲がったことが大嫌いという感じで、物見遊山で来ていたり、出会い目的で来ていたりする、いわゆる迷惑ボランディアさんにはとても厳しく、そうした方たちとの対立も多い方でした。
そういう性格なのだと言えばそうでしょうが、パイロットというのもあるのかもしれません。人の命を預かる仕事で、自分自身の管理も厳しく徹底される仕事だと聞きますから、仕事に対して真摯に厳しかったのかもしれません。
私とは不思議とウマが合って、一緒に活動させていただくのがとても楽しかったです。
若々しく社交的で魅力的な人
この時のボランティア活動は、家屋の泥だしやがれきの撤去作業等、かなりの重労働ばかりだったのですが、この方は非常にストイックかつ身体の使い方が上手で、もうすぐ定年退職という年なのに、ボランティア活動が終わるころにはきれいに腹筋が6つに割れるほどでした。
若々しい人だなと、尊敬の念を抱いておりました。
とても社交的で、現地の色々な年代の方とお酒を交わしたりお茶をしたりしていました。そのお話も、とても話題が幅広くかつ面白くて、いつまでも聞いていたいと思う感じでした。
パイロットや客室乗務員という仕事は、世間的に憧れの職業と言われていますから、なんとなく自分とは違った世界の人と思ったりしないでしょうか?しかし、実際に交流してみると、大変魅力的で気さくな方でした。
定年退職後は単身九州へ
ボランティア活動が終わってからも懇意にさせていただき、住んでいる場所はけっこう離れているのですが、私が用事でこの方のご自宅近くに行く機会があった時は、お酒をごちそうしていただいたこともあります。
定年退職してからは、甥っ子さんに農業を教えると言って単身九州に移り住んだそうです。
ずっとメールでやりとりしていましたが、それも徐々に減り、今はほとんど連絡を取っていません。
またいつかお会いして、楽しいお話を聞かせていただきたいと思っています。