GSの仕事をイメージした時、頭に浮かぶのはどんな場面でしょうか?
チェックインカウンターでの手続き案内にゲートでの搭乗案内、バックヤードでのお仕事・・・。
日によってアサイン(割り当て)は変わりますが、基本的にどのお仕事も全て担当する事になります。
好きだったアサインはゲート業務
バックでのお仕事はキャリアを積んでからアサインされる事が殆どですので、まず最初に体験するのはロビーでの案内業務やチェックイン、ゲート業務が主になるかと思います。
その中でも私が特に好きだったアサインは、やはり!!何といってもゲート業務です。
飛行機の大きさやお客様の人数にもよりますが、担当便が出発する40分前位から搭乗ゲートに必要なものを持ってスタンバイし、事前に搭乗開始予定時刻やお客様の情報をチェックしたり整備さんやCAさんと情報を交換しながらお客様のご搭乗に備えます。
定時出発目指して各部門が協力し合わなければならない、とても緊迫感のある現場です。
私は、いつもその便担当スタッフの誰よりも早くゲートへ向かい、余裕を持ってお客様をご案内できるように努めていました。
飛行機のドアがクローズする瞬間が大好き
よくある事ではありますが、使用する飛行機の到着が遅れた場合はお客様にお詫びをし、新しい搭乗時刻のご案内を行って少しでも出発の遅れを短くする為に全力を尽くします。
また、出発時刻数分前になってもご搭乗されるお客様が揃わない時、GSは無線片手にゲート内を全力疾走、必死で未搭乗のお客様を探し出して搭乗ゲートへとご案内します。
そんな時でも、お客様に「遅くなって申し訳ない」という思いをさせないよう、「お急ぎ頂きありがとうございます。」と笑顔でお見送りするのです。
搭乗案内アナウンス、改札機の通過案内、機内への誘導、機内への引継ぎ・・・。
全ての準備が整って、いよいよ飛行機のドアがクローズする時。この瞬間が本当に大好きでした。
秒針付きの腕時計を見て、ギリギリでも定時出発に間に合った時は「よしっ!!」と思わず心の中でガッツポーズしていました。チームワークが定時出発に結びついた瞬間は、毎回何ともいえないやりがいを実感できました。
搭乗ゲートの景色は素晴らしい
お見送りで飛行機に手を振っていると、時々機長さん達が手を振り返してくれたりするのですが、そんな時は最高に嬉しかったですね。
「今度は僕たちがお客様を快適な空の旅へとご案内しますよ~」とバトンを受け継いでくれた瞬間を肌で感じ、大きな機体が目の前でゆっくりと動きだして行くのを見送った時、いつも「この仕事を選んで本当によかった。」と初心に返り、これからも頑張ろうと努力するきっかけを与えてくれました。
日々沢山のお客様と接し、トラブルなしではいかない現場でもありますが、お客様が飛行機に乗って飛び立って行かれるのをお見送りする事ができる最終的な場所、搭乗ゲート。
今でもあの場面は素晴らしい景色のまま、私の脳に焼き付いています。