CAやGSを目指す方は、様々な形で海外の人と接することが多くなります。
語学留学やホームステイをしたり、外資系航空会社を受験、あるいは勤務・・・
機内で海外からの観光客の方々への対応、ステイ先での宿泊先やレストランなどのサービスの利用・・・考えてみると、他にも色々ありますね。
海外旅行などで一時的に外国の方々と交流するというのならいいですが、生活や仕事が関わってくるといかに意思疎通が上手にできるかは大変重要になってきます。
今回は、日本人とアメリカや韓国の人々との違いを学んでみましょう。
海外に住んでわかる日本人との違い
私は、韓国に15年以上住んでいます。アメリカにも4年半住んでいたことがあります。
私が、日本から出てから感じたことは、どこでも生活すればそこが都なんだなってことです。
日本にいたときは海外に住む人は私とは別世界の人って思ってましたが、いざ、日本から出てみると私にはとっても合った世界がありました。
アメリカでは本当に人をほめること、なんでも喜んでくれること、ちょっとしたことでも驚きの表現をすること・・・それで、意思疎通がスムーズにいくんです。
それに、ささいなことでも、よろこんでくれるし、ほめてくれるし、こっちの気分もいいし、私も、人をほめるし、お互いがいいところをたくさん見えるようになる国だと思いました。
そして、韓国に来て、いろんなカルチャーショックがありました。
アメリカが人をほめる国だとしたら、日本は人を傷つけないようにする国で、韓国は思ったことをはっきり言う国です。
相手の気分が悪くなる時もありそうですが、そんなに悪くならないんです。
もし、同じことをアメリカ人に言ったなら、そのアメリカ人は怒って気分を悪くして、なぜそんなこと言うの?オーマイガットって言いそうです。
日本人だったら、同じことを言われたら、顔では笑って心で傷ついていると思います。
日本人の美徳もよいけれど・・・
日本人は美徳があります。おもてなしの心は世界に誇れるでしょう。
相手を傷つけないようにしたり、気配りをすることを小さい時から教えられているので、相手の反応にはとても敏感です。でも、我慢して自分のことより相手のことを考えてしまうので、ついつい自分の心を押し殺してしまいますよね。
私はちょっと、言いたい!
我慢しなくていいよ、言いたいこと、もう少し言おうよって。
この文を書いてる ”わたし” も日本人なんですけど・・・
変わろうと思っても、やっぱり日本人は日本人で、人のことを考えてしまうんですよ。
でも、韓国にいるので、結構何でも言えるようになりました。
まずいときにはおいしくありませんって。
これってすごいことなんですよ。人にまずいって言えること。すごいでしょ?
でも、韓国人には言えるけど、日本人には言えない。もしかして傷つくかなって思うから。
時代が変わって、若い人の中にはハッキリなんでも言ってしまう人もいるでしょう。
しかし、言いたいけど言えない・言わないという人がほとんどです。
アメリカや韓国のように恥ずかしがらずにハッキリほめたり、ある程度は言うべきことを言えるようになるべき時代ではないでしょうか?
CAやGSなど、お仕事でお客様と接する場合は当然ながら言いたくても言えません。お仕事ですから・・・
しかし、普段の生活での考え方が少し変わるだけで、逆にお客様に厳しくなにか言われた時でも、受け止め方が変わってくるのではないでしょうか。
日本人ならではなの美徳やおもてなしの心はそのままに、恥ずかしがらずにほめたり、必要なことはハッキリ押し殺さずに言えるようになれば、より世界の人々に愛される日本人になれるのではないかと思います。