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国際線で外国人クルーと一緒に飛んだ思い出(元CA体験談)

私が働いていたJ社では、国際線に移行すると外国人クルーと一緒に飛びます。
渡航先の国、例えばイギリスに飛ぶならロンドンベースのクルーと、中国に行くなら上海ベースのクルーと、というように。

会社の事情から今では外国人のクルーは昔より減りましたが、現在はロンドン、フランクフルト、バンコク、上海、シンガポール、台北、香港のベースのクルーがいるそうです。
(志望者さんが入社するころは変更の可能性もありますが)

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初めて外国人クルーと働いてドキドキ!

今まで日本人としか働いていなかったのに、いきなり仲間が外国人って!

しかもマイペースに仕事をしればいいわけではなく、情報を共有して協力して一つのチームとしてフライトを作り上げる。インターナショナルな職場ですね。

初めて外地のクルーと飛んだのは、今は無き直行便の成田=ローマの便だったかと思います。
Good Morning♪と金髪のモデルみたいにスタイルの良いクルーやイケメンクルーたちが現れ、ブリーフィングという出発前の打ち合わせからからドキドキしたものです!

隣に座られますとね、チーフの説明を英語に訳さなくてはいけないのですね~。
「ほらUさん、訳して」と促され固まる私。笑
英語力って対お客様にだけに必要なわけじゃないのか~というのを実感した瞬間でもあります。

マネージャー、チーフ、先輩方の前で打合せの内容を同時通訳って、わりと公開処刑ですよね。
国際線に移行して、当時かなり厳しいと噂のチーフのもとに加わり(噂でなくしかも真実だったし)ただでさえ余裕のない新人なのに!

このブリーフィングでの同時通訳はあまり得意ではありませんでした。

外国人クルーとの思い出は楽しいことの方が多い

でも、私は実際に飛び始めてからというもの、外国人クルーたちに精神的にもとても助けられました。

外国人クルーの心の広さ、ウェルカムのマインド、ハッピーに仕事に取り組む姿からは学ぶものが多かったです。日本人のようなきめ細やかさ、おもてなしの心、という点では効率を求める性質のクルーとギャップを感じることもありましたが。

でも、そのギャップさえ振り返れば楽しいものです。
外国人クルーとは楽しい思い出の方がはるかに多いのです。

私は既に退職した身なのですが、ラストフライトの日はタイ人クルーがメッセージとぬいぐるみ4つ(その日がラストフライトと知って急遽社内の売店で購入してくれた模様)をプレゼントしてくれて「Uさ~ん!」と泣いてくれました。

まあ自分でいうのもなんですが、外国人クルーに愛されていた…
までは言い過ぎですね、上手くやっていました。

色んな国籍のクルーのとの思い出がありますが、今日は一番印象に残っているイタリア人クルーとの思い出を。

ハッピーオーラ全開のイタリア人クルーとの思い出

新人は裏仕事が多い。
それは地上の仕事も空飛ぶ仕事も共通でしょうか。

裏仕事が多くて余裕なし!焦ってしまう私

とにかく国際線はやることが多い。
ギャレーという食事やドリンクを作るスペースで次の食事の準備やお客様が食べ終わられた食器の片づけをするのは大抵新人の仕事です。

先輩が怠けているわけではありませんよ。
機内の巡回やお客様のケア、免税品の販売、クルーが休憩を取るための時間の割り振り、コックピットからの情報をみんなと共有するため伝達する、など様々な仕事をみんなで協力して行うのですから。

ローマまで約13時間。
機内食は軽食を含めて3回。

適切な管理をしないと成田空港で搭載したお食事や飲み物を腐らせてしまいますし、逆にコチコチ凍った状態では出せないので、何百人というお客様の分のお食事をご提供時間に合わせて準備します。
けれどずっとギャレーにこもっているわけにはいきません。

機内ではコールボタンという乗務員を呼ぶ音があちらこちらで鳴り響き、お客様のいろんなリクエストが飛び交い、なかなか自分の作業が進みません。

かといってそれを他のクルーには言えず焦るばかり。
とにかく私はお客様の前に出れば笑えるものの、裏仕事中は暗い表情をしていたと思います。

常に明るく声をかけてくれるイタリア人クルーの男性

そんな私に「大丈夫?」(イタリア人クルーも英語を話します)とカーテンを開けてニコニコしているイタリア人クルーの男性が。なんて明るい笑顔だろう。

でもゆっくり会話を楽しむ余裕はそのとき私にはなく、「ありがとう、大丈夫よ」と答え、また黙々と自分の世界に入りました。

けれど彼は「どうだい?調子は?」と通るたびに声をかけてくれる。
それも毎回飛びきりの笑顔で。そして力仕事があると、ひょいっと手伝ってくれる。

なんと!
この仕事についてから女性扱いされたことなんてなかったわ!
日本人ビジネスマンにいたっては、スーツケースを私たちクルーに上げ下げさせるのに!

ようやく心開いた私は、「まだ国際線にきたばかりで、仕事が遅いの。」と漏らすと「全然問題ない!気にすることないさ!」とまた笑顔。何をそんなに気にしているの?と言わんばかりの明るさ。

そうか!仕事は本来楽しむものなのだ!と、そこで乗務員になれたときの嬉しさ・ワクワク・お客様へのサービスマインドを忘れかけていたわ…と思ったのです。

私はおそらく同じ日本人クルーに仕事が遅いと思われたくない、使えない新人だと思われたくないという気持ちがどこかであったのだと思います。

でも大切なのはお客様へのサービスを楽しむ気持ちや周りをも巻き込む明るさ。
それは生真面目な日本人には少し欠けている部分だったかもしれません。

今でもギャレーのカーテンからひょっこり顔を出し、おちゃめな表情で声をかけてくれるイタリア人クルーのことは忘れていませんし、新人でなくなってからも、私は明るく後輩に声をかけるようになりました。

業務に慣れずに緊張している、ミスをして落ち込んでいる、何か鬱憤がたまっているとき、
人はどんな声かけをしたら心が晴れるのか。

私はそのクルーに教えてもらったからです。

これを読んだ皆さんも、アルバイト先、サークル、仕事場で嫌なことがあるかもしれません。
けれど、どうせその場で過ごすなら嫌だ嫌だと思うのではなく前向きな気持ちで過ごすと周りへ良い連鎖をもたらすかもしれませんね。

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