飛行機をご利用になるお客様には、色々なタイプの方がいらっしゃいます。
その中で、困った行動をする方の対応には苦労するわけですが…
しかし、スタッフが困るのは、そういう方たちだけではありません。
常識のありそうな方の中でも、何気なく無意識にやっている行動に困ることもあるんです。
この記事では、飛行機に乗った際に、ついついしてしまう航空会社職員に迷惑をかけている行動をご紹介します。
座席のポケットにゴミを入れる
席に着いた際、おそらくほとんどの人が身の回りのもの整理したり、飲み物やおやつなどを準備します。
そして、イヤホンなどを包んでいるビニール袋をほとんどの方が前の座席についているポケットなどにしまっていると思います。
実はそれが、到着地に到着した時の掃除をより面倒にしてしまっている行動なんです。
基本的には飛行機は前方・真ん中・後方のゾーンで分かれており、多ければそれぞれのブロックに15人ほどの清掃員が担当するのですが、1つ1つの座席のポケットのゴミが入ってないか確認し、雑誌などをきれいに入れ直しています。
そこにたくさんのゴミが入っているとそこのポケットを清掃するのに時間がかかっているんです。
できればゴミは通りかかったCAなどに渡す、もしくは降りた後の空港のゴミ箱に入れるとありがたいです。
お手洗いに行くタイミングが悪い
二つ目は手洗いに行くタイミングです。
飛行機に乗り、離陸しそのあとにシートベルトの着用サインが消えたらすぐにお手洗いに立たれる方がかなりいらっしゃいます。
実はこれCAからするとお食事やお飲み物のタイミングを見計らっているので、緊急でなければ出発前にお手洗いを済ませてもらえるとありがたいんです。
CAは通路を、お手拭きをお渡しする時、お飲み物の配布、お食事の注文、配膳、片付け、デザートと何度も何度も通路を通っており、お手洗いから戻られる方、もしくはお手洗いに行く方が通るたびに少し広いギャレーに移動したりタイミングを待つ必要があります。
配膳の時間に時間がかかるとその後のフライトにも影響することもありますので、出発前にお済ませになるか、短距離であれば我慢してもらえると実はありがたいです。
手荷物に関する困った行動
最後は機内に持ってこられた手荷物に関してです。
たくさんの方がCAは頭上にある手荷物を入れてくれると思っている方が多いのですが、実は航空会社のほうではお客様自身でなるべく荷物を収納してもらうのが基本になっています。
機内手荷物は1点7キロから10キロと定められているのですが、どうしても制限区域内でお土産を買いすぎてしまったり、故意にたくさんの荷物を機内に持ち込もうとする人が多く、10キロ以上の荷物を持ち込むお客様がたくさんいます。
15キロ近くにもなる荷物をCAが何人ものお客様のものを持ち上げると腰痛などの原因にもありますし、万が一それが事故で落ちてしまったとき、その手荷物が落ちることにより下に座っている人の頭にぶつかり大きな事故の原因となります。
なるべく荷物は持ち込まず、持ち込む際は前の座席の下に入るものを持ち込むか、頭上に入れるとしても7キロを超える手荷物は地震で頭上の手荷物入れにご自身で入れられる範囲で持ち込むことを心掛けることをおすすめします。
ご自身でも抱えきれないほどの手荷物を持ち込む方がいますが、なるべく預け入れることが大切です。