航空管制官と聞くと、国家公務員であり、真面目なイメージを持ちます。
普段、航空管制官は、航空無線での指示が主な業務となる為、私達は直接お目にかかる事は殆どありません。もし、航空管制官と接する機会があるのであれば、月1回の航空局主催の会議で、お会い出来るか否かなのです。
会議で偶然会えたある管制官
そして、私自身が稀にしか参加しない会議で、いつも真面目に気配りの出来る無線のやり取りをなされる管制官と会議で偶然にお会いしたのでした。
いつも航空無線の声しか聞いたことが無かった為、名前も知らないしこれまでに1度も顔を見た事がありません。それが会議で聞いたことのある声がしたのです。
最初は、航空無線と結びつかず、どこで聞いたか思い出すことができませんでした。
しかし時間の経過と共に、声のトーンや独特な話し方を聞いているうちに、会議で発言されていた声の持ち主が航空管制官で間違いないと確信に至ったのです。
網タイツに派手な緑色のソックスでびっくり
航空無線で通信する内容が少々長い管制官ですが、喋りが丁寧で状況判断が的確であり一度はお目にかかりたいと思っていた為、会議が終了した後に本人の元に挨拶へ行くことにしました。
挨拶をすると、何故か薄ら笑いをされたのでした。
何だろうと思いながらも世間話をしようと思った瞬間、足元を見ると網タイツに派手な緑色のソックスを履いている事に驚きました。
私自身の偏見かもしれませんが、管制官が網タイツでしかも緑の派手なソックスを履いているとは全く想像もしていなかっただけに、一歩引いてしまい、もしかして一風変わった人なのかも知れないと思ってしまいました。
薄ら笑いは癖?一風変わった管制官
とは言うものの、その場を引き下がる訳にもいかず、数分話をしました。話の内容は忘れましたが、話の合間にまたもや薄ら笑いが。
何度も薄ら笑いされる為、この方の癖なのだと思うしかありませんでした。
航空無線で聞く気配りは一体どこへ行ってしまったのでしょうか?
後に、他の管制官にその方がどういう方なのか聞いてみたところ、「一風変わった人です」の一言でした。その瞬間に、何だか残念な気持ちになってしまった事を今でも覚えています。