運航管理者は、ディスパッチャーと呼ばれ、ディスパッチャーは、目的地空港までの経路、高度や飛行機の搭載燃料計画等を1便ずつ策定し、運航する為の飛行実施計画書を作成します。
また、地上から各空港の運航担当者やパイロットと情報交換しながら安全運航を支援しています。
地上のパイロットと呼ばれるディスパッチャー
航空業界の中では、地上のパイロットと呼ばれているほど、大変重要な役割を担っています。
業界の中には、様々な職種があり、その中でもディスパッチャーは航空マニアが多く存在していると思います。
私の所属していたディスパッチャーの部署は指折りの航空マニアがいました。
マニアと言うと、オタクなイメージを強く持ってしまいますが、実は仕事に活かせる航空に関する知識は幅広く、そして深く習得しており、マニアなほど、ディスパッチャーは実力を活かす事ができ、そのようなマニアが羨ましくも思います。
マニアは、訓練で教官から教わる事のない知識を沢山持っています。
ディスパッチャーは、他の職種の方々と仕事で関わる事が日常的であり、必然と幅広い知識が必要なのです。
その為、私のように知識が乏しい職員は、マニアに教わることが非常に有益な事でした。
業界以外の方が話を聞いたら、ただのオタクとしか思えませんが、マニアは何かと役に立つのです。
安全運航のために多くの知識を持つ事は必須
安全運航の堅持は航空会社にとって最優先でなければならない事であり、ディスパッチャーはその安全運航に大きく関わっています。その為、多くの知識を持つ事は絶対に必要です。
直感で仕事をする部門ではなく、規程に則った業務を遂行する部門である為、真面目すぎる職員が多く、何かと融通が利かない時もあります。
それがディスパッチャーであり、そのような職員が運航を支えているので、航空機の安全運航が成り立つのだと思います。
私はディスパッチャーとして適性があるかと言われると自分ではそうは思いませんが、ディスパッチャーとして長年在籍した間は、毎日安全の事ばかりを考えていて毎日疲れ果てていましたが、今となっては重要な役割を担っていた事を誇りに思います。