航空業界の空港で働いているイメージはどちらかというと、旅客ターミナルでの仕事をイメージしがちですが、私は航空業界でも航空貨物を取り扱う業務にあたっていました。
具体的には航空機に搭載する貨物の輸出入に関する税関申告業務です。
通関業界の仕事内容
外国から貨物を日本に入れる場合、もしくは、日本から貨物を外国へ送り出す際に、通関手続きが必要となってきます。
外国から日本へ貨物を入れる場合、いわゆる「輸入」する場合、日本の税関にどのような貨物を輸入するか、数量はどれくらいか、貨物の価格はどれくらいするか申告します。
その際、一部例外の除き、関税や消費税といった税金がかかりそれを納税して、日本国内に流通させます。
本来なら輸入する会社や個人がその手続きをしますが、申告書の作成など専門的な知識が必要となってくるので、そういった会社や個人の代理として税関に申告をしています。
いわゆる通関業を営む会社に勤めています。
輸入する貨物は細胞から巨大貨物まで色々
輸入の手続きを依頼してくるお客様は、商社やメーカーなどの大手企業から個人輸入の個人のお客様まで様々です。
それにより、輸入する貨物は色々な品物があります。
目に見えない細胞から飛行機に目一杯搭載されるプラントの一部のような巨大貨物まで取り扱う品物も様々です。
よって、この仕事をするにあたり、様々な商品知識が必要となります。
ですから毎日が新しい発見が多く、そういった意味では飽きない職場環境です。
空港で働いているヒトのあるあるですが、原則土日祝日関係なく仕事はあります。
もちろんシフトを組んで交替で休日は仕事をしているのは当たり前のことです。
場合によっては元旦も出勤しなければなりません。
ですので、なかなか家族の休みと合わせるのに難しいこともあります。
仕事のやりがいとは
しかしやりがいもあります。
例えば、ファッションに興味があるヒトはブランド物の衣料品やバッグなどを取り扱うこともありますし、場合によっては、外車やバイクなどもそのまま飛行機に搭載されることもあり、そのような品物も取り扱うことがあります。
税関に申告する際は通関士とよばれる有資格者が行うこととされています。
通関士は国家資格のひとつで、年1回資格試験が行われ、だいたい毎年1万人弱の受験者がいます。合格率は10%から20%の間を推移しており、通関士になれば、会社によっては資格手当をもらえる会社もあります。
私が勤めている会社もその資格手当は給与に反映されますので、航空貨物業界では通関士をもっていれば優遇される業界となっています。