前回は、南方航空の乗務のうち、搭乗するまでの1日の流れについてまとめましたね。
フライトスケジュールやステイ先ホテルでの過ごし方、本社に到着してからの仕事などについてご紹介しました。
そして今回は、搭乗後の仕事内容についてご紹介します。
機内にてお出迎えの準備
機内に搭乗してからは自分の担当エリアの設備(消火器、懐中電灯、ライフジャケット、スモッグフッド)などの確認をし、パーサーに報告します。
それからトイレの確認、トイレットペーパーの補充をし、機内食の数を確認。
ドリンクの準備をします。
中国南方航空では、お茶とコーヒーをポットで先に作っておきます。
また、中国南方航空ならではの飲み物と言えば、桑の実(くわのみ)ジュースです。
別名:マルベリージュースと言います。
ぶどうジュースのような色をしていますがお味はぶどうより濃厚で酸味があります。
少しどろっとしていて甘酸っぱい味はクセになること間違いない!
中国語では 桑果実(サンゴージー)と読みます。
機内で中国人にやたら「桑果実要吗?」と聞かれたりしますが、言われたらこれです!(笑)
そして、お次はお食事前にお出しするおしぼりとスナック:ピーナッツの準備。
ピーナッツは中国語で果仁(ゴーレン)と言います。
担当区域でお出迎え後いざ離陸
そして、お客様を担当区域でお出迎え!
とにかく荷物の多い中国人。
特に日本から旅行で帰ってくる便では荷物棚をどうやって確保するかに必死です。
そのため、少しのスペースを無駄にすることなく乗ってきた段階で効率良く荷物収納のお手伝いをいたします。
機内ドアをクローズして、いよいよ離陸!
離陸中も目が離せません!
初飛行機のお年寄りも多く乗ってくる為突然立ち上がりトイレ!なんてこともあるので、即座に対応できるように機内を監視しています。
離陸後10分、機内アナウンスが中国語・英語・日本語の順で入ります。
日本語はもちろん我々日本人CAの出番です!
たまにアナウンス好きの同僚と乗ると全部やってくれるのでラッキー。
そして、ビジネスクラスとエコノミーをしっかりとカーテンで区切る(笑)
これをしないと平気でエコノミーからビジネスに勝手に移動して座っている中国人客がいるから恐ろしい…
機内食のご提供
いよいよドリンクと機内食のご提供です。
日本から広州行きは比較的美味しいと評判!
お肉とお魚の2択!
人気はやっぱりお肉でしょうか・・・
ある日の機内食
羽田—広州行き
お肉:牛肉の甘辛丼 野菜添え 海鮮春雨サラダ、 フルーツ、パン
お魚:イワシの甘辛煮とホタテ 春雨サラダ フルーツ パン
日本便はご飯が美味しいと中国の方は完食されます。
人気の肉はすぐになくなってしまい後方の席の方が「なぜ肉がないんだ!!」と怒り出すこともしばしばある為、いかにお魚を選んでいただけるかを必死に考え、魚のメニューだけやたらおいしそうにお勧めするなど工夫をしています。
広州から東京便の機内食もお肉とお魚からの2択
お肉:鶏肉、そば、鴨肉、パン
こちらの鴨肉は何というか日本人に馴染みのない中国テイストの味付け。
お魚:揚げ白身魚のあんかけ 鴨肉サラダ、そば、パン
こちらのそばもそばと思って食べる衝撃を受けるかもしれません(笑)
すごく売れる!免税品販売
お食事サービス後は再度ドリンクサービスをし、片付け。
フライトが4時間弱しかない為、大急ぎで免税品販売に入ります。
CAたちの食事は?と思われるかもしれませんが、、交代で自身のお昼を書き込むように食べています。
食事をとにかく大切にする中国ならでは!
お昼は絶対に食べさせてくれますよ。
免税品販売の話に戻りますと・・・
購買意欲が多いのか免税品は飛ぶように売れます!
その日の売り上げに応じて、お小遣いが入ることも!
1ヶ月トータルすると良い副収入になります(笑)
いよいよ着陸態勢!
機内の安全確認をし、自身もジャンプシートに着いて着陸を待ちます。
着陸後の滑走路走行中も立ち上がる中国人旅客を静止します。
お客様全員降り立った後は最後の忘れ物チェックをして、羽田で乗務終了!
これから2日間のOFFに入りますが往復便の場合は、そこからまた帰りの準備をするため息つく暇もなくバタバタ状態です。
やはりCAは体力勝負ですね!