大学を卒業して航空会社に就職、グランドスタッフとして10年働きました。
働いている時に感じたグランドスタッフの仕事と恋愛について振り返ってみます。
華やかな世界だとよく言われたものですが、実際は違う部分も多かったですね。でも、とてもやりがいのある仕事でした。
仕事は激務でも、やりがいはある
シフト制の勤務である上に、一日中立ちっぱなし、歩きっぱなしでダイエットをしなくてもおしりがきゅっと引き締まり、自然と痩せることができました。
ヒールの靴でお客様を探すために歩き回ったり、ギリギリに空港にやってきたお客様を案内して搭乗ゲートまで走ったりして、足の小指が曲がってしまいました。生活時間が不規則で肌荒れもしていました。
しかし笑顔を絶やさずにいるということで、毎日笑って過ごせることはいいなあと思い、やりがいを感じていました。
まるで体育会系の女性の世界
グランドスタッフは女性が多い職場ということで、人間関係は難しかったです。
新人の頃は何事も率先してやる、先輩よりも朝早く来て準備をする、力仕事を率先してやる、電話はすぐに取る、など体育会系のような職場でした。また新人の頃はスカーフは前でリボン結び、というおかしな風習もありました。
2年目になって初めてスカーフを首に直巻きしたり、横で結んだりできるようになって嬉しかったです。
女性の多い職場は他にも色々あるでしょうが、GSやCAなど航空業界の仕事での人間関係は、独特かもしれません。華やかな外見とは違って体力勝負のハードで責任も重い仕事でもあるため、女性だからこその人間関係の他、まるで男性のような体育会系の人間関係もあるからでしょうか。
恋愛は自由だけど、噂好きの人が多くて困った(笑)
恋愛は自由でしたが、彼氏ができたことをおしゃべりな人にバレると、すぐに噂を広められていました。一緒に飛行機で旅行しようと思っても、一緒に飛行機に乗る姿を見られたら噂を広められてしまいます。なので、空港内では彼とは別行動をとっていました。
彼とは座席を隣で指定して飛行機の中で待ち合わせにしていても、航空会社の端末で調べると隣に誰が座っているか分かってしまうので、彼とのお忍び旅行だということがバレることもありました。本当に噂好きの人が多くて困りました。
しかしお客様や友達から見るグランドスタッフの世界は自然と華やかに見えるようで、うらやましがられました。
週末になるとコンパのお誘いが多く、シフト制の勤務の合間に何度か参加しました。グランドスタッフであることを話すとそれだけで特典が高いようで、連絡先を聞かれたり、その後も連絡を取り合ったりしましたが、結局グランドスタッフという肩書に惑わされている人が多かったように思います。
いろんな苦労はありましたが、仕事はやりがいのある素敵な仕事だと思います。