建物

いつも身だしなみが整っている上に、品行方正で遅刻など絶対にありえなさそうに見える客室乗務員(CA)が出勤する時間はいつか?というとフライトの1時間半ほど前です。

バスは会社に横づけ、寮から制服を着ている会社もあれば、会社で着替えるところもあります。

このように職場環境に違いがあるものの、客室乗務員(CA)という仕事をした経験は、別の職場で働くようになっても現れるものです。

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客室乗務員(CA)の時間の概念

フライト前から仕事が始まるので、こうしたCAの時間の概念は、仕事をやめた退社後も見受けられます。

例えば…

  • まるで遅刻者が出るかもしれないという状況に合わせているかのように早めに出勤してしまう
  • 遅刻の知らせが届いたら、交代にすぐに駆けつける意欲がある
  • みんなが食事に出ている昼休みの時間帯も、事務所に残って待機している

こんなふうに、とにかく時間に対して真面目です。

そして行動も素早く、動きながら考えているとしか思えないようなフットワークの悪さと頭の回転の素早さも客室乗務員ならではです。

フライト中の持久力ではなく、もっと長いスパンでの持久力が試されるのでしょうからね。数ヶ月・数年と持久力があるのかというところです。

でも数十年も勤務すると同じことの繰り返しですから、逆にパターン化することが得意な人は楽、言い換えると刺激のない勤務になってしまいます。

自営業者の集まりという意識

さらに、客室乗務員は自営業者の集まりという意識は、チームで仕事をこなす以前に個々で自立している必要があるという意識に基づいているようです。

逆に言うと、一人前ならば信頼されているということで、誰かの部下だからという扱いではなく、自立した個人として扱われます。言うなれば、信頼されやすい分、失敗すれば信用を一気に失うことになるのです。

退職後もいつまでも周囲と調和しようとおもえば、周囲から個として信用される必要があります。

遅刻は厳禁、信用を失い、誰もカバーしてくれませんよね。
元客室乗務員さんも、再就職先では一体いつ寝ていつ起きているのだろう!?と思うことがありました。

就職している限り、メイクして制服や外出着で就寝しているのではないかと思うくらいです。

そして、初めて顔を合わすことも多い面々では、人見知りはマイナスになります。
誰の元でも自己信頼の状態で振る舞う必要があります。

フライトでは元気よく挨拶するとか、はきはきした行動と愛想などを見せる必要があります。初顔合わせで、周囲の名前を覚える必要もあります。こういう経験は、再就職先でもかなり役立っていると思います。

CA経験者の前で名前を呼び間違う、書き間違うという行為は軽蔑に値するという人もいるくらいですから、それほど重要なことのようです。

元CAの友人を見ていると、それだけCAという仕事が大変な仕事だったのだと実感させられますね。
そして、こういう経験をどのように良い方向に生かしていけるかが大切なのかということでしょう。

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