地方空港での話。二度と対応したくないある航空マニアのお客様

私が地方空港に勤務していた頃、ある一人の航空マニアに出会いました。

このマニアの方は積算した航空会社のマイレージを使って沢山の空港に行かれます。出張で飛行機を利用する事が多いらしく、毎月4~5回は空港でお会いします。

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航空用語を話したいがために・・・

今や多くの空港に自動チェックイン機や発券機が設置されており、ビジネスマンはカウンターに立ち寄ることが少なくなりましたが、ビジネスマンでもあるそのマニアの方は必ず搭乗手続きカウンターで手続きを行います。

何故ならば、航空用語を使って職員と会話を楽しみたいからです。

航空用語とは略語とも言われ、航空職員間で日常使用している用語の事です。
マニアの方はカウンターにお越しになられた直後、「OKAに行きたいのだけれど、席空いてる?」と略語を使って会話が始まります。

ちなみに「OKA」とは那覇空港の3レターという3文字を使って表す略語です。この方を知らない職員はおりませんでしたが、略語が言いたくてしょうがない顔を見ていると皆、顔を合わせて苦笑いです。私は心の中で「また言うか、その略語」と思っています。

お決まりの世間話にも略語を使う

その後、いつものお決まりのパターンで世間話が始まります。
その世間話にちょくちょく略語を使われます。

「昨日石垣に行って遊んできたけど、危うく帰りの飛行機に乗り遅れそうになって、ジャンプインだったよ。」

ジャンプインが用語です。
ぎりぎり間に合ったという意味ですが、何しろ会話の内容より略語が使いたくて、アピール全開なのです。

そして会話終了後に予約を沢山取られますが、何故かものすごく早口なのです。
最悪と心で思いながらも、ひきつった笑顔で対応します。

せっかくの予約もネットで変更!?

「HNDからOKA経由のISGと帰りはISGからOKA経由FUKね」正直こんな会話したくないです。羽田空港から那覇空港を経由して石垣空港までと帰りは石垣空港から那覇空港を経由して福岡空港ねと言えばいいのに面倒です。

予約を取得した後は満足げにカウンターを後にされますが、このマニアの方、カウンターで予約を取得したのに、ご自宅や職場でインターネットで予定を変更されるのです。
もう二度と対応したくないマニアな方です。

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