グランドスタッフと聞くと、カウンターでチケットを確認したり、遅れてきたお客様を飛行機に乗せるために走り回っている様子などを思い浮かべる方が多いです。ドラマの影響などもありますね。
しかし、実際は一般の方にはわからないようなお仕事も色々あります。
旅行カウンターでの仕事
私は成田空港で当初は旅行カウンターで働いていました。
ツアーに参加する方々に説明をしたり、チェックインの場所を教えたり、荷物を預かり流しに行ったり・・・
添乗員さんが当日集金がある場合はお客様からちゃんとお金を預かったかどうかや、集計額に間違いはないか確認したります。
また、添乗員さんにツアー看板を渡したり、公共機関や道路の遅延や混雑により集合時間には間に合わなかった方が居たら、一緒に利用する航空会社のカウンターに行き搭乗に間に合うようにしていたりしました。
このお仕事は、一般のお客様でも想像できるようなお仕事ですね。
色々困ったお客様の思い出などもあるのですが、こうもあっさり諦めるのか!?と驚いたこともあります。
アメリカに約1週間程ファーストクラスで向かう老夫婦がいたのですが、奥様が飛行機の搭乗に間に合わず、しょうがないわねと言って帰っていかれたんです。かなり衝撃的でした。
貨物便の乗務員ケアの仕事
その後は貨物便の乗務員ケアや必要な書類作成をしていました。
主には外国籍のパイロットと共に行動します。
朝は5:30から勤務。
始発では間に合わない為、空港から近くに住んでいたこともあってタクシーのお迎えがありました。
夜は、終電または何かしらのイレギュラーが発生して残らなくてはならなくなった時はタクシーか、職場の人が家まで送ってくれたりしました。
仕事内容としては、到着便であれば専用のバスに乗り込み検疫前通報、到着予定時間やゲート番号を事前に電話して伝えます。
到着したら機内に入り、出発地・日付・乗務員の名前・国籍・性別・生年月日・常務人数が書いてある書類を取り、必要事項を記載して必要枚数提出していました。
逆の出発便であれば、事前に書類を作成して内容に間違いはないかチェックをし、必要枚数をコピーして乗務員と待ち合わせの時間に所定の場所に行き合流します。バスに乗り込んで機内に入り、用意してきた書類を置いて機内にある各国の入国書類が不足していないかサッと確認していました。
旅客便に関する仕事
その他には旅客便のGD(General Declarationの略)と呼ばれる書類を毎日朝と昼に作成。
出発時間と出発国毎に必要枚数コピーして必要事項を記載して読み合わせをし、乗務員の職場の窓口と出発のイミグレーションにそれぞれ届けていました。
後はパソコンの専用ソフトを利用して、旅客便の入港・出港の許可を取ることもしていました。
到着便は、着く前に機内に具合の悪い人は居ないかや、到着人数を事前に調べて入力して、到着後にも検疫や税関本部に最終的な情報を送信していました。
出発便は、前便が何かをしっかり確認して、ちゃんと着いていたら決められた時間までに許可を貰う仕事でした。
雪が降った時は飛行機が飛べず電車も運転見合わせで、お客さんも私達も帰れなくなり空港で一夜を過ごす事になったりした時もあったので、その時は乱れまくりで大変でした。