航空会社では毎月、様々な会議が開催されます。
定時制向上委員会、安全委員会、月例会議等、職員の大半は、何かしらの会議に出席します。
業界内の会議は毎月多く、本当に実を結んでいる会議なのかと疑問に思う事も多々ありました。
無駄とも言える内容の会議
最終目的がはっきりしている会議体は皆の意見の方向性が一致する為、話が進みやすいのですが、他部署間通しの会議になると部署毎に全く考えが違っていたり、お互いの仕事を理解していなかったりして意見が纏まらない事がよくありました。
私が経験した会議の中で、空港部門と営業部門との意見交換会(内容は会議の為、以下会議と言います)があり、この会議は毎月開催され、参加するメンバーは毎回ほぼ同じメンバーでした。
会議の中で数か月間、まとまらなかった無駄とも言える内容の会議がありました。
空港部門と営業部門の意見が対立
それは営業側から提案のあった連絡体制の話です。
当初、営業マンは土日が休みでしたが、土曜日のお客様のお問い合わせが空港に殺到した為、土曜日だけ営業側でお問い合わせ対応をすることになり対応していました。しかしホームページの充実によって、お問い合わせが減少した為、人件費削減で土曜日のお問い合わせ対応は終了したいとの事でした。
しかし、空港側はその事に対して反対でした。
その理由は、土曜日に集中するお問い合わせの内容は空港職員があまり知り得ていない、ホテル等がパックになったパッケージ商品のお問い合わせ内容だったからなのです。
お互いに歩み寄れるような意見が必要
空港側はお客様に対する誤案内は信用を失う為に説明は避けたいのが本音。
土曜日はサラリーマンよりプライベートで旅行する客層が圧倒的に多く、必然とお問い合わせがパッケージ商品の内容になります。
この話は数ヶ月間に渡り議論されましたが、何もまとまらず、結局お流れになり、いつしかこの会議自体も開催されなくなりました。
当時私には意思を決定する権限がありませんでしたので、半分傍観者になっていましたが、もう少しお互いに歩み寄れるような意見が言えれば前進するのにと思っていました。
目に見えない部署間のプライドなのか、ただのわがままなのか、困るのは私達ではなくお客様であることを忘れてはいけなかったのではないかと思います。