身長が低いためCAをあきらめて目指したグランドスタッフという仕事

私は約10年間、大手航空会社国際線のグランドスタッフとして空港で勤務をしていました。
まさに私にとっては天職と言える仕事でした。

身長の問題でCAが厳しいと考えている人も、私のようにGSになって天職だと思えるかもしれません。

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CAを諦めてGSに!採用されてわかったこと

学生の頃から航空会社に憧れていて、その華やかさや世界を股にかける仕事ぷりに、いつか自分もこんな世界で働いてみたいと思っていました。

しかし、身長が低い私はCAになることは難しいと思い、諦めてグランドスタッフへの道を模索しはじめました。

大学時代から英語の選択科目を沢山とったり、夏休みを利用して短期留学に行ったりと英語能力を磨くことに余念がありませんでした。
そして、そんな地道な努力が実り、念願のグランドスタッフの就職試験に受かったときは、天にも昇る気持ちでした。

実際に仕事が始まりました。
まずは分厚い本を何冊か渡され、1ヶ月ほどの期間をかけての新人教育という名の座学並びにOJTです。

私はその時点でグランドスタッフという仕事は見た目の華やかさだけでなくかなり知識が必要とされる、大変な仕事なんだということに気づきました。

何日かの座学を経て実際にOJTに入ると、ダミーではない一般のお客様の接客をしながら、頭に詰め込んだ知識をフル活用しなければなりませんでした。

それは想像以上に難しく、頭ではわかっていても言葉がうまくでてこなかったり、動作がスローモーションのように遅かったり。
軽やかにこなすOJTの先生が神様のように見えたものでした。

いかにお客様に喜んでもらえるかが重要

そんな私もだんだんと仕事に慣れ、今度はどうやったらお客様に喜んでもらえるかということを常に考えるようになりはじめました。

空港でのサービスというのは機内でのサービスと違いタッチポイントが非常に短いです。
その短いタッチポイントの中でいかに印象に残る、グッドサービスができるのか、それが私のテーマでした。

チェックイン業務においては事務的にこなすのではなく、お客様の当日のコンディションをさりげなく確認し、具合が悪いとおっしゃるお客様がれば、隣が空席のところをできるだけアサインするようにしてみたり…

赤ちゃん連れのお客様をみたら、機内でのお食事内容が適切なものになっているか、帰路便までおむつやベビーミールがオーダーされているか、赤ちゃんの機嫌は大丈夫そうか。

杖をついているお客様をみかけたら列の先に並んでもらうようお声がけをしてみたり。

普通の業務内容をこなすだけでは流れ作業になってしまうところ、おもてなしの心、寄り添いの心を常に持つようにして接客を心がけました。

プライベートでも変化が!

私は普段は割とボーっとしていて天然な性格といわれることが多いです。

ですが、この仕事を始めてから、先回りして人が求めていることを考えるようになり、プライベートにおいても気遣いが多少なりともできるようになったと自負しています。

人への気遣いや寄り添う気持ちは、周りを幸せにする原動力になります。
これからこの職業を続けるにしてもやめるにしても、どんな場面でもこの精神は生き続けることになるでしょう。

その礎を築くことができたグランドスタッフという仕事は私の天職です。

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