GS体験談!強風でカツラがずれてしまった先輩と同期の先輩の話

誰でもコンプレックスはありますよね。
すぐ太ってしまうとか、足が臭くなるとか、悩みも人それぞれです。

今日は、カツラで有名だった先輩とその同期の先輩のお話です。

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物静かなカツラで有名な大先輩

私が所属していたグランドスタッフ時代のこと。
同じ部署にカツラで有名な大先輩がいました。普段先輩は物静かで、自ら話すタイプではなく、言わば「オタク」の匂いがする先輩でした。

その先輩の同期はいつも「ズラ?」と本人に直接聞きます。私達後輩は聞いていないふりして、会話を盗み聞きしますが、本人は認めることはありません。

しかし、誰が見ても直ぐにカツラと分かるほど、髪型が不自然なのです。

同じ部署になった当初は頭を見た瞬間に「えっ、もしかして」と思っていましたが、時が経つにつれ、見慣れてしまったせいか、いつもの髪型だなとしか思わなくなっていました。

強風でカツラが・・・!!

そんなある日、遂に決定的な出来事が起こったのです。

その日は強風で制服のネクタイが乱れてしまうほどでした。その強風の日にカツラで有名な先輩は、到着したお客様を飛行機からお出迎えする業務を行っていました。

飛行機が到着する駐機場には、ターミナルビルと直接繋いでいるブリッジがある駐機場と、ブリッジが無くバスでお客様を輸送する駐機場の2種類があります。先輩はバスで輸送する駐機場でお出迎えをしていました。

仕事を終え、事務所に戻ってきた先輩は強風で酷く乱れていました。
その姿を見た瞬間、吹き出しそうになり、必死にこらえました。
何とカツラが少しではなく、だいぶずれており、髪が横に垂れていたのです。

先輩は身だしなみを確認しないで、何故そのまま戻ってきたのか不思議ですが、見るに堪えない姿に、その場に居合わせた同期の先輩が、「身だしなみ整えろ」と言うのです。

慌てたカツラの先輩は近くのトイレに駆け込み、何事も無かったように事務所に戻ってきました。カツラであることは分かっていましたが、改めてその姿を見て本当にカツラなのだと思いました。

同期だから言えること

同期の先輩は「そんなに慌てるなよ」と本人を茶化しますが、それでも本人はカツラであることを認めません。

認める認めないはどうでもいいのですが、あの強風の時、同期の先輩が身だしなみの事を言ってあげなかったらと思うと、言った同期の先輩は優しかったのだと逆に思いました。

普段からカツラのことを指摘したりふざけて聞いたりするのも、優しさなのかな・・・
先輩が茶化すことでその場の空気はあっけらかんとした感じになりますが、そうでなければコソコソ嫌な空気になるかもしれません。

同期だから言えることと、同期だからこそ許せることってあるんだと思います。

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