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雷雲接近に伴う悩ましい航空機の着陸進入判断!(運航部門担当者体験談)

悪天候は、航空機の運航に影響を及ぼす現象で、特に夏場と冬場の雷雲は職員の頭を悩ませる種になります。

何故頭を悩ませるかと言うと、航空機に雷が当たると航空機の一番重要な動力や計器に損傷を与える可能性があるからです。また胴体に穴があき、当たった雷が胴体のどこを突き抜けたのかを突き止めなければ安全上運航することができません。

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パイロットが地上の雷情報を取得する方法

そんなリスクが大きい雷雲ですが、上空を飛行しているパイロットからは地上の雷の状況が分からないのです。

そのため、目的地空港に雷が落ちているまたは、雷が接近している空港に着陸する訳にはいきませんので、パイロットは地上職員から雷雲の状況について情報を逐一取得しなければなりません。

そこで到着地空港の運航部門(地上のパイロットと呼ばれている空港の総括部門)の担当者が空港周辺の雷の状況についてパイロットにアドバイスをします。

着陸の最終判断はパイロットが行いますがそれまでの過程については地上の運航部門担当者が逐一情報を送り、いつであれば雷雲が抜けるかなどの予測も踏まえて情報提供するので、1秒たりとも気が抜けません。

最善のアドバイスは非常に難しい

一番安全なことは雷に当たらないように出発地空港へ引き返してもらう(リターンと言います)か、近隣の空港へ臨時着陸(ダイバートと言います)してもらうのが何のリスクもありません。

しかしながら、搭乗しているお客様のことも考慮しなければなりません。
お客様の立場であれば、一刻も早く目的地空港へ到着し、その先へ向かわなければなりません。

航空機の安全を守りながらお客様のことも考えて最善のアドバイスは非常に難しいのです。
私が運航担当者であったとき、どれだけ息が詰まったことか図り知れません。

乗客の命がかかっているので当然ミスは許されません。
何度引き返してくれと心の中で叫んだことか。

そんな状況だからこそプロの腕の見せ所でもあり、無事に到着できたときの自己満足とパイロットからの称賛は、運航部門に配属してくれてありがとうと思える瞬間でした。

しかしいつ雷が発生してもおかしくない夏場や冬場は、悲しいことにそう思えるのも一瞬なのです。

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