「航空業界で働いています」と言うと、まず最初に聞かれるのが「お空を飛んでる方ですか?」です。
航空というとまず最初にイメージされるのがキャビンアテンダントだと思います。
ただ、この航空業界、実に様々な職種があります。
ほとんどはキャビンアテンダントのような煌びやかなイメージとは異なり、地味でコツコツした仕事が多いと私は思っています。
航空業界営業分野の仕事内容とは
私が働いているのが営業という分野で、お客様が購入する旅行代理店に対して営業を行います。
営業方法はたとえば「○○の路線が今度就航します。○○は世界遺産が有名なのでツアーを作ってみませんか?」だったり、「今度エアバス350が日本線に就航します。ビジネスクラスにとても力を入れているのでビジネスクラスを販促お願いします!」だったりと様々です。
自社のサービスや保有機材の宣伝も仕事の一つです。
最近はWEB上で宣伝することが多いので、宣材を集め広告代理店のような仕事もします。
旅行代理店の中には所謂「航空マニア」も多く、新機材運航開始のお知らせで、実は見栄えがいい旧機材の写真なんかを使ったりすると、すぐバレてしまいます。
その他、使用画像にある座席のリクライニングの角度が違うや、機材は一緒でも座席配列が違う機材もあるので事細かに記憶していないとお客様(代理店)に営業できません。
マニアレベルのスタッフもいる
とあるスタッフは全機材の使用年数、座席配分などしっかり記憶しているスタッフもいます。
機材が一緒でも機材番号と言って各飛行機に名前のような番号がついているのですが、機材番号を全て覚えている人もいますし、その機材番号が実際どのルートを飛行していて、日本からどのルートで自国に戻るのかなど把握している人もいます。
実際の業務はそこまで覚えていなくていいので、そこまで詳しい方々はもう「マニア」レベルです。
この専門性が高い航空業界で働いているからマニアになるのか、マニアだからこの業界で働かれているのかわかりませんが…
航空業界は特殊な孤島
マニアが多いこの業界、長く働かれる人たちがほとんどです。
外資系だと転職のチャンスは多いのですが航空会社を転々とすることが多いです。
この前担当していた旅行代理店の担当者が航空会社に転職していたり、もともと一緒の会社で働いてた同僚が取引先になったりすることも多々あります。
航空会社どうしの会合も多いので、会社にとらわれず大きなネットワークができるのですね。
マニアが集まってネットワークができる。そして更に皆の知識が深まり皆が「マニア」になっていく…
航空業界とは、実際はとても特殊な孤島のような業界なんです。